SHIBUYA109エンタテイメントは7月12日、「Z世代のヲタ活に関する意識調査」の結果を発表した。調査は5月、一都三県在住の15〜24歳の学生525名(10代315名/20代210名)を対象に、WEB調査およびSHIBUYA109 lab.によるグループインタビューにて行われた。
調査によると、「推しがいる」というZ世代は82.1%。ジャンルは「アニメ・漫画・ゲームのキャラクター・声優」(34.1%)や「日本のアイドル」(33.7%)が多いよう。
また、「あなたは日常のなかでどのくらい『推し』を意識していますか?」と聞くと、89.1%が「常に意識している」「たまに意識している」と回答。「ヲタ活のときだけ意識している」という人は1割程度にとどまり、Z世代の多くの人にとって、ヲタ活が“日常化”していることがわかった。
ヲタ活に使用する金額については、年間「〜5,000円未満」が最も多く21.5%。次いで「1万円〜2万円未満」(16.1%)、「3万円〜5万円未満」(15.8%)など、年間平均は4万6,650円という結果に。
何にお金をかけているのかというと、「参戦服(ライブなど、ヲタ活する際に着る服)」や「推しのイメージカラーなど推しを連想できるアイテム」がともに42.6%で最多。次いで「コスメ・スキンケア」(40.0%)が続いた。
また、「推しと同じか、おすすめアイテムの購入経験や意向がある」人はおよそ8割。さらに、「推しの影響を受けて趣味や価値観に変化があった」と回答した人は9割にものぼり、主に「音楽」(54.6%)、「趣味」(44.2%)、「価値観・考え方」(43.3%)などで影響を受けていることがわかった。
次に、ヲタ活ファッションについて調査を行った。その結果、ライブ等のイベントをはじめ、ヲタ活時のファッションは「普段のファッションに一部ヲタ要素を取り入れる」が最も多く42.1%。次いで「普段とヲタ活でしたいファッションが同じなので普段と変えない」が15.6%、「普段とヲタ活ではファッションは全く違う」が14.4%で続き、ヲタ活ファッションの選び方としては、「推しのカラーを取り入れる」(44.2%)、「推しの雰囲気に合わせる」(38.1%)が上位となった。
さらに、「公式グッズを日常生活でも使用していますか?」と聞いたところ、約57.0%が「はい」と回答。重要視されているのは、「デザインがお洒落」(64.3%)、「ヲタバレしにくい」(44.4%)、「自分の持ち物や洋服のテイストと合う」(34.4%)などで、普段から使用できるアイテムが求められていることが伺えた。
ヲタ活に関するコミュニケーションについて見てみると、ヲタ活をしているZ世代のうち、96.0%が「自分がヲタクであることを周囲に知らせている」ことが明らかに。ただし、知らせている相手は「親しい友達」(88.4%)や「家族」(77.3%)であって、全員に漏れなくアピールしているわけではないよう。あくまでヲタ活について話す相手は絞り「ヲタ活安全圏」の中でコミュニケーションをとっていることが伺えた。
また、ヲタ活をどのSNSアカウントで投稿しているかを教えてもらったところ、多い順に「Twitterの投稿(ヲタアカ)」(33.3%)、「Instagramのストーリー投稿(サブアカ・友達限定公開)」(31.4%)、「Instagramのストーリー投稿(本アカ)」(30.0%)が上位となった。