連日暑い日が続き、外出時には水分補給が欠かせなくなりました。もちろん、水が大事なのは人間だけではありません。
茨城県常総市の一言主神社(@hitokoto0913)が設置した、一風変わった水飲み場に「可愛い」「癒される」と、10万件以上の「いいね」が集まっています(7月13日時点)。
【今年も御来社!ミツバチ専用水飲み場はじめました】
— 一言主神社 (@hitokoto0913) July 6, 2022
暑くなるとミツバチさんが団体で手水舎に水を飲みに(正確には〝運びに〟かな?)来ます。
連日の猛暑で今年は1ヶ月ほど早めの御来社。
慌てて専用水飲み処を作りました。暖かく見守っていただければ幸いです。#ミツバチ #水飲み場 pic.twitter.com/x1pVfKIzUB
涼しげな水音を立てる手水舎の動画。よく見ると、ミニチュアの社殿や苔が配置された水飲み場に、ミツバチさんたちの姿がありますね。
これは茨城県常総市にある一言主神社(ひとことぬしじんじゃ)が設置した、ミツバチ専用の水飲み場。
リプライや引用リツイートでは、「小さな森みたいで可愛い」「童話の世界のよう」「癒されるぅ……」「ミツバチをこんなにかわいいと思う日が来るなんて……」といった称賛の声が相次ぎました。
このツイートをした一言主神社の方に、こだわったポイントや参拝者の反応などをうかがいました。
「ミツバチ専用水飲み場」、投稿者に聞いてみた
――こちらのミツバチ専用水飲み場、いつ頃から作られているのでしょうか。
初の製作は2016年です。翌年から4年間はミツバチが集まらなかったので製作しませんでしたが、昨年また集まってきたので久しぶりに製作しました。
今年は6月の連日の猛暑ゆえか、例年より1ヵ月早い設置となりました。
――苔が置いてあるなど、ミニチュアの森のような水飲み場ですね。こだわっている点があれば教えてください。
「ミツバチさんが参拝にやってきた!」という微笑ましい雰囲気を出したくて、神社の境内をミニチュア風に製作しました。
器は当社の縁起に関わる竹を使い、ミツバチの足場を確保するために境内から持ってきた苔を配置しています。一言主神社には、1200年以上前に今の社殿のある場所に光が現れ、タケノコが生じて三岐の竹(ミツマタのタケ)へと成長したと言い伝えがあります。不思議に思った村人が占いをしたところ、一言主大神(ヒトコトヌシノオオカミ)から「三岐の竹を私とおもって末永くおまつりしなさい」と御宣託を受け、お社を立てたと言われています。
――ミツバチ専用水飲み場、参拝者の反応はいかがですか?
「微笑ましい」「癒される」「最初は怖かったけど、説明文を読んでミツバチの生態がわかり逆に可愛く思った」等、大変ご好評いただいております。
ミツバチは、身体の中に蓄えた水を巣箱の温度を下げたり、ハチミツを薄めて幼虫に与えたりするのだそうです。ミツバチは、蜜や花粉だけでなく水も運ぶんですね。だからこそ、水はミツバチにとってとても大切なものなのです。
ミツバチの生態が知られるきっかけにもなった専用水飲み場。ミツバチの足場の確保とデザイン性を両立する「苔」のアイデアもあっぱれですね。
虫の声や鳥のさえずりが聞こえる緑豊かな一言主神社の境内で目にすれば、よりいっそう心が休まるに違いありません。
— 一言主神社 (@hitokoto0913) July 6, 2022