米NVIDIAは7月12日(現地時間)、AIやHPC・ヘルスケア・金融・その他の領域における量子研究開発においてブレイクスルーを加速するという統合コンピューティングプラットフォーム「QODA」を発表した。
量子コンピューティングはノイズの問題が完全には解決されておらず、高い性能での実用化には至っていない。そこでNVIDIAが発表した「QODA(Quantum Optimized Device Architecture)」では、QPUを用いた量子コンピューティングに加え、GPUなどを用いた古典コンピューティングを組み合わせている点が特徴。NVIDIA DGXやその他のスーパーコンピューターで利用でき、QODAを活用することで既存のアプリケーションに量子コンピューティングを追加できるという。
NVIDIAでHPC & Quantum コンピューティング プロダクト担当を務めるTimothy Costa (ティモシー コスタ)氏は発表に寄せて、「古典的なコンピューティングと量子コンピューティングを組み合わせたハイブリッドソリューションによって、科学的ブレイクスルーが近いうちに起こる可能性があります。QODAは、パワフルで生産的なプログラミングモデルを開発者に提供することで、量子コンピューティングに革命をもたらすでしょう」と述べている。