三菱電機霧ヶ峰PR事務局は7月11日、「夏のエアコンの電気代とフィルター汚れに関する調査」の結果を発表した。調査は6月17日~19日、東京・大阪在住の30〜59歳の男女600名を対象にインターネットで行われた。
電力ひっ迫や電気代値上げが話題となっているなか、「エアコンを使用するにあたり、電気代の値上がりが気になりますか?」と聞いたところ、93.7%が「気になる」「どちらかと言えば気になる」と回答。しかしながら、夏、エアコンの電気代を抑えるために「工夫している」という人は25.2%にとどまり、7割超が対策を取っていない状況が明らかとなった。
次に、「フィルターが汚れているとエアコンの電気料金が悪化することを知っていますか?」と質問したところ、88.7%もの人が「知っている」と回答。しかし、メーカー推奨である「2週間に一回以上フィルターを掃除している」という人は8.1%と1割に満たず、実際には「半年に1回程度」(24.6%)や「1年に1回程度」(19.9%)という人が多いことが明らかに。
フィルターのお掃除頻度があがらない理由としては、「頻繁に行うのは面倒」がダントツの73.4%。次いで「どのくらいの頻度でフィルター掃除を行えばよいか分からない」(24.1%)、「専門業者に頼むのはお金がもったいないと感じる」(22.9%)と続いた。
フィルターが汚れていると消費電力が12%も悪化
同社によると、エアコンのフィルターが汚れていると、エアコンから排出する空気の清潔性が損なわれたり、風量の低下などの原因になったりするだけではなく、消費電力の悪化にも繋がるという。同社の実験によると、フィルターを約半年間(1日8時間の使用を想定)お手入れしなかった場合、新品の状態のフィルターを使用している場合と比較して、消費電力が約12%も悪化することが明らかになった。
また、自分でできる掃除方法も紹介した。
■STEP1:掃除機でフィルターのホコリを取る。
■STEP2:十分にホコリが取れない場合は、フィルターを中性洗剤につけ置きし、洗浄。十分に乾燥させた後エアコンに取り付ける。
※【注意事項】
・自動フィルターおそうじ機能搭載機種はフィルターが薄い場合があるため、洗浄の際には変形や損傷に注意すること。
・電気部品を外しての掃除は故障の原因になるためお控えること
日常的にできる「エアコンの節電のコツ」
「夏、エアコンの電気代を抑えるために工夫していない」人が74.8%いるという結果を受け、同社では簡単にできる冷房運転時の電気代を抑えるコツについて試験を行った。
外気温が35℃で30分間運転を行うとき、設定温度が28℃の場合と29℃の場合では、前者は後者より消費電力量が 約10.1%高くなることがわかった。
また、外気温が35℃で30分間運転を行うとき、設定温度を2℃高くした場合であっても、エアコンを人に向けてスイング運転することで体感温度をほぼ同じにすることができ、且つ消費電力を約21.1%抑えられた。
上記試験結果の通り、設定温度を低くする代わりにスイング運転機能を活用し、エアコンの気流をあてることで体感温度を下げられる。消費電力を考え、設定温度を下げる前にスイング運転を活用すれば、節電につながることがわかった。
ただし、今回行った試験はあくまで消費電力量を抑えることを目的として行ったものなので、実際にエアコンを使用する際には 体調を考慮し、暑さを感じる場合には適切な設定温度で運転するよう注意を呼び掛けた。