7月4日、英国・王立植物園のキュー・ガーデンズが、新種の巨大なスイレンを発見したと発表した。直径はなんと3メートルを超えるようだ。
新種のスイレンの学名は、「ビクトリア・ボリビアーナ」。もともとオオオニバス属は2種類だと思われてきたが、「ビクトリア・ボリビアーナ」のDNA分析で、2種のオオオニバス属とは遺伝的に異なることがわかったという。ボリビア原産で、たくさんの花を咲かせるそう。花は2日間にわたって夜に咲き、1日目は白、2日目にピンクへと色を変えて咲くようだ。また3メートルを超える巨大なスイレンの葉は、少なくとも80キログラムの重量を支えることができるという。
「ビクトリア・ボリビアーナ」は、177年前から同植物園の標本室に置かれていたもので、長い間、英国のビクトリア女王にちなんで名付けられた「ビクトリア・アマゾニカ」と勘違いされてきた。しかし何年にもわたる調査と、新しい専門知識、データにより新種と判明。もともとオオオニバス属は2種類だと思われてきたが、「ビクトリア・ボリビアーナ」のDNA分析などを駆使して、2種のオオオニバス属とは異なる点があったようだ。