フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、京都で舞妓修業する少女の5年を追った『泣き虫舞妓物語 2022 ~夢と希望と涙の行方~ 前編』を10日に放送する。

  • 涙する寿仁葉さん=フジテレビ提供

寿仁葉(じゅには)さん(20)は、中学卒業後、高校へ進学せずに、長崎の実家を出て、京都の花街の世界に飛び込んだ。順調に舞妓デビューをかなえ、修業を続けていたが、次第にその歯車が狂い始めていく。

寝食を共にしてきた先輩舞妓が置屋を去り、自身の後見人として面倒を見てくれていた芸妓も花街を離れていったのだ。女将は、寿仁葉さんの心の弱さを心配していたが、頼りにしていた先輩たちが次々といなくなってしまったことで、その心配は現実のものとなってしまった。

相談相手もいない独りぼっちの修業生活の中、やってきたコロナ禍。京都の町や花街から人影が消えた。お座敷はほぼなくなり、稽古も中止。花街から出ることもかなわず、ひとり、部屋にこもる日々が続いた。

いつしか昼夜逆転の生活となり、稽古が再開しても、起きられず、体が言うことをきかない寿仁葉さん。ついに、「私はこの世界に向いてない。こんなやる気のない子はいてもしょうがない」と涙をこぼす。

5年目を迎える舞妓は、まもなく“卒業”し、芸妓になるのがこの世界のルール。寿仁葉さんの将来を案じる女将は決断を迫られていた。そして、追い込まれた彼女は…。

女優の川栄李奈が、ナレーションを担当する。

(C)フジテレビ