NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所は7月7日、シニアのスマホ習得についての調査結果を発表した。それによれば、シニアがスマホの使い方を習得する際に「購入店で教えてもらった」という答えが多いものの、もっとも活用した方法としては「同居の子供に教えてもらった」を挙げる人が多かったという。
スマホの購入時にスマホの使い方をどうやって習得したのかを複数回答で回答してもらった結果が上の図の青い棒グラフ。いちばん多いのは「購入店で教えてもらった」という回答で、それに続くのが「同居の子供に教えてもらった」「別居の子供に教えてもらった」となっている。
しかし「最も活用した方法」を単独回答で尋ねると順位が入れ替わり、もっとも多いのは「同居の子供に教えてもらった」。以下、「別居の子供に教えてもらった」「購入店で教えてもらった」と続く。このふたつの結果から、購入店でも教えてはもらうものの、接する機会の多い子供に教えてもらうことになりがち……という状況が見て取れる。
複数回答の結果に基づいて回答者をグループ化すると、次の図のような7つの習得パターンがみられたという。性別/年代別で構成比に違いはあり、女性・70代では「購入店」「取り扱い説明書とインターネット」を情報源にする比率が低く、「同居の子」に頼る比率が高い。
性別・年代別のスマホ習得にもっとも活用した方法は次のグラフのようになっており、男性よりも女性のほうが同居・別居を問わず子供に頼る傾向が強く、また60代男性にはインターネットの情報を自分で収集できる人が多いようだ。
スマホの種類別にみると、AndroidスマホとiPhoneで大きな違いはない。シニア向けスマホのユーザーでは「インターネット」を情報源とするケースが少なく、これはインターネットで自分で調べるのは荷が重いという層がシニア向けスマホを選択するという傾向を反映しているのではないかと思われる。