日本銀行は7月6日、「生活意識に関するアンケート調査」(第90回2020年6月調査)の結果を発表した。調査期間は2022年5月6日~6月1日、調査対象は満20歳以上の個人、有効回答は2,193人。
現在の物価、89.0%が1年前より「上がった」と回答
現在の物価が1年前と比べて「上がった」と答えた人の割合は89.0%。前回調査(2022年3月)から7.8ポイント増加し、2008年9月調査(94.6%)以来、約14年ぶりの高水準を記録した。また、物価が「上がった」と答えた人にその感想を尋ねると、82.9%が「どちらかといえば、困ったことだ」と回答した。
1年前に比べ現在の物価は何%程度変化したと思うか聞くと、平均値は8.1%上昇(前回6.6%上昇)、中央値は5.0%上昇(同5.0%)となった。
1年後の物価については、87.1%が「上がる」と回答し、前回(84.3%)から2.8ポイント増加した。
現在の暮らし向き(1年前対比)について、「ゆとりがなくなってきた」と答えた割合は43.2%(前回41.7%)、「ゆとりが出てきた」は3.7%(同4.8%)。この結果、暮らし向きD.I.は前回比2.9ポイント低下のマイナス39.5に悪化した。
「ゆとりがなくなった」と答えた人にその理由を問うと、「物価が上がったから」が圧倒的に多く78.9%。次いで「給与や事業などの収入が減ったから」が49.7%、「その他」が14.4%となった。