「ヤケクソ感がすごい」「やべー量」とSNSで話題になっている、セブン-イレブンが6月28日より発売した「明太子おむすび」そして「ベーコンエッグおむすび」。発売して1週間以上経った今もなお、「やっと買えた!」と盛り上がりを見せている。今回、その様子をレポートしていこう。
その乗せ方はありなの!?「明太子おむすび」
セブン-イレブンの店頭で"例のおむすび"を探すと……あった! 海苔で巻かれた黒いおむすびや、炒飯やおこわなどお米感がわかる商品が並ぶなか、真っ赤な明太子と黄色いベーコンエッグおむすびはかなり目立つ。それにしても具材がでかい……。
まずは「明太子おむすび」(324円)。コンビニおにぎりで300円台は正直高いと感じるが、「明太子おむすび」はなんと明太子が3片もおむすびと一緒に包まれている。これだけ豪華なら納得できそうな価格だが、味のほうはどうだろうか。
女性のげんこつより少し小さいサイズのおむすびの上には、ほぐされていない明太子が3片。コンビニのおむすびでは見たことのないツヤッツヤ感がたまらん。
そして開封した瞬間に、明太子の香りがブワッと広がるのも印象的だ。ご飯で具材を包んでいるおむすびと違い、そのまま乗っているのでガツンとダイレクトな明太子の香りが楽しめる。オフィスのデスクで食べる際は、カレー並みに周囲の方々に気を遣っておきたいくらいの力強い香りだ。
明太子がモリっと乗っているおむすび、半分に割って明太子のボリュームを見てみると、明太子:白米の比率はおよそ1:3程度。明太子1片でお茶碗1杯は軽くいけるのに、白米に対して明太子の量が明らかにバグっている。
乗っている明太子は7日間熟成されたものだそう。辛さは控えめでも塩気はしっかりあるのでどんどん白米が進む、というか白米が足りず、気づけば明太子だけモグモグしていることも。居酒屋でも自宅でもなく、オフィスのデスクでかたまりの明太子を食べる体験はなかなかないだろう。
そして明太子+白米という鉄板の組み合わせだが、間に挟まっている大葉がとても良い仕事をしてくれる。白米と明太子は無限に食べられそうではあるものの、米明太子米米明太子明太子明太子……と続くと後半はさすがに少し飽きが来る。そんな時に爽やかな大葉の香りは良いアクセントだ。大葉が入っているかいないかでかなり印象は変わっていただろう。
温めて食べたい「ベーコンエッグおむすび」
同時に販売されたのが「ベーコンエッグおむすび」(270円)だ。明太子おむすびほどSNSで話題になっていないものの、ベーコンをはじめとした加工肉が好きな筆者としては気になる商品だ。
パッケージを開けると、おむすびの上にベーコンと玉子焼きがドン! ベーコン分厚い!
しかし卵焼きは意外と薄い! え、薄焼き卵? ベーコンからはみ出ている部分は厚みがあるが、これは元々こういう形状なのか、それともベーコンと米の圧に負けて薄くなったのか、どちらなのか気になる所だ。
半分に割ってみると、改めてベーコンの厚さがよくわかる。
購入時、店員さんに「温めますか?」と聞かれた上に、パッケージにも「温めるのがオススメ」と書いてあったので、セブン-イレブンの言う通りに温めたが、ベーコンは少し柔らかく、卵焼きとご飯はふんわり感が出る。ただし温めるとご飯がかなり崩れやすくなるので要注意。食べている途中で見事に崩壊してしまったので、パッケージに入れたまま食べるスタイルをお勧めしたい。
分厚いベーコンはとにかく食べ応え抜群だ。しかも厚さだけでなくサイズも大きいため、最初から最後までガッツリとベーコンが楽しめる。ベーコンをおむすびにするのって、果たしておいしいのだろうか? と疑問はあったが、塩気もしっかりきいており、温めたことで少しジューシー感も出ておむすびとして一体感がある。
ただ残念なのが、ベーコンが強すぎるあまり卵焼きの存在感がかなり薄いことだ。フワッとした食感は確かにあるが、明太子おむすびの大葉に感動した後なので、少し物足りなさも感じる。
「明太子おむすび」「ベーコンエッグおむすび」ともにやや値段は高めのおむすびだが、それだけの価値はある一品だ。それにしても「狂気」「やけくそ」などとSNSで散々言われているこのおむすび、セブン-イレブンで開発される際、一体どんな企画書が出されていたのだろうか。そしてこれだけ話題になった商品、次回作も控えているのだろうか。今後の展開にも期待したい。