お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニアが、第48回放送文化基金賞の番組部門で企画賞に選ばれ、6日、都内ホテルで行われた贈呈式にビデオメッセージを寄せた。
『笑いの総合格闘技! 千原ジュニアの座王 新春SP』(カンテレ)で、「しゃべくり中心の“漫才芸”でも、作り込まれた“コント芸”でもなく、“即興芸”という新ジャンルをテレビの世界で開拓した」と評価され、今回の受賞となったジュニア。
「大阪の深夜で細々とやってる、ただただ純度が高いだけのバラエティをそういうふうに評価していただけるとは、非常にありがたいと思ってます。十数年前に考えた企画をもともと舞台でやっていたのが、カンテレさんに番組にしていただいて、面白い芸人集めていただいて、たくさんの方に見ていただいたということがこういう賞につながったというコメントを、『座王』の収録の2本目と3本目の間に撮らさせられてます(笑)」と報告した。
この企画の発想は、「芸人みんなに得意・不得意がある中で、得意だけをグッと突き詰めるんじゃなくて、不得意なときにどう戦うのかみたいなところで、苦手な部分が逆に筋肉になっていったり…みたいな企画ないかなと思って、作ったんですね。演者は大変だと思いますけど、みなさん乗っかってやってくれて」と明かす。
また、今回の受賞となった『新春SP』について、「これだけたくさんの方に知っていただいたきっかけは、審査委員長(松本人志)に出ていただいたことが全てだと思います。本当に審査委員長のおかげで(賞を)頂けたんだろうなと思っております」と感謝。
そして今後に向けて、「システムはそのままですけど、出てくださる芸人さんが常に変わっていったら、ずっと新しい『座王』を作り続けて、みなさんに楽しんでいただけると思うので、末永くよろしくお願いします」と呼びかけつつ、「イス取りゲームを考えられた誰か知りませんけど、ありがとうございました」とお礼した。
同番組は、テレビエンターテイメント番組の奨励賞に選ばれた。池田和彦プロデューサーは「我々の仕事は、お題を考えてメンバーの方に集まっていただいて、芸人さんがめちゃくちゃ輝ける環境を作るのが一番だと思ってます。この番組の主役は芸人さんです。こんな恐ろしくて面白いゲームを考えたジュニアさん、愛情あふれる審査で番組を盛り上げてくださった松本人志さん、そして優勝された(笑い飯の)西田さんをはじめ、熱戦を繰り広げてくださったプレイヤーの皆さま、そんな芸人さんの輝きがあってこその番組だと思ってます。せっかく賞金(30万円)も頂きましたので、モノボケの物をたくさん買いそろえたいと思います」と意欲を示した。