ヤフーは7月6日、「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」の両サービスを統合・リニューアルし、2022年10月に新生「Yahoo!ショッピング」として提供開始することを発表した。

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「Yahoo!ショッピング」は1999年に、「PayPayモール」は2019年に、それぞれサービスを開始したインターネットショッピングモール。4億点を超える商品数を掲載し、多くのユーザーを抱える「Yahoo!ショッピング」の強みと、整理されたデザインで検索機能など利便性の高い「PayPayモール」の強みを掛け合わせて強化することで、“シンプルで探しやすく、安全・安心で便利なお買い物体験”を提供するショッピングモールへと変革していくという。

  • 両モールの強み

    新生「Yahoo!ショッピング」は現在の「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」の強みを掛け合わせたショッピングモールとなる

「PayPayモール」はユーザーからの支持が高く、Yahoo! JAPANが定める出店基準を満たしたストアのみが出店するプレミアムなショッピングモールとしてサービスを開始し、カテゴリごとに最適化されたデザインや検索機能により、情報の見やすさ・探しやすさを追求してきた。その結果として有名ストアを中心に約1,700のストアが出店するようになり、取扱高も成長を遂げている。しかしグループ内に「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」のふたつが併存することでユーザーから違いが分かりにくくなること、Zホールディングスグループの各サービスからの送客が分散することなどの課題を抱えていた。

このような状況から、「PayPayモール」のデザインや機能、厳選されたストアなどの強みと、「Yahoo!ショッピング」の国内最大級の豊富な商品数やユーザー数の多さといった強みを統合することが最適であるとの判断により、このたびの新生「Yahoo!ショッピング」への統合・リニューアルという方針が定まったという。

  • グループアセットの活用

    統合後の新生「Yahoo!ショッピング」に対し、グループ全体からの送客を強化する

新モールの名称については、2021年9月に同社が日本における「Yahoo! Japan」ブランドを取得して柔軟なブランド展開ができるようになっていることから、認知度の高い「Yahoo!ショッピング」を使用することとした。

統合後の新生「Yahoo!ショッピング」では、デザインや検索などの機能を磨き込むとともに「優良ストア」の基準を従来よりも高め、より厳選された「優良ストア」を検索結果の一覧からわかりやすいように掲出・訴求していくという。トップページなどからも「優良ストア」への誘導を強化することで、ユーザーにより安全・安心な買い物体験を提供するとしている。

  • 最高の購買体験

    ユーザーに最高の購買体験を提供するという

また、ユーザーからのニーズが高い配送の強化によるユーザー利便性の向上についても、8月から現行の「Yahoo!ショッピング」の検索結果において「優良配送」対応商品をユーザーにわかりやすく訴求する施策を開始することを予定しているほか、優良配送を実施するストア向けのキャッシュバックキャンペーンも実施し、「優良配送」に対応するストアや商品を増やしていくという。

  • 強化ポイント

    新生「Yahoo!ショッピング」の強化ポイント

新生「Yahoo!ショッピング」においても、現在の「Yahoo!ショッピング」と同様に初期費用/毎月の固定費/売上ロイヤルティは無料。広告出稿費用、ユーザー向けキャンペーンの参加費用、ストア向け販売促進支援策の手数料などから収益をあげるビジネスモデルをとるという。