先日、シャオミが中国で発表した1インチセンサー搭載のハイエンドスマートフォン「Xiaomi 12S Ultra」、意外な事実が判明しました。大きなカメラ部の中央に鎮座する一番大きなレンズはメインの1インチセンサーのレンズではなく、実は左端の小さなレンズがそうだったのです! 中央の大きなレンズは、1/2インチセンサーを搭載する超広角カメラのレンズでした。
確かに、シャオミの製品情報サイトを見ると、ソニー製の1インチセンサー「IMX989」として示されているのは、本体を縦に持った際に左側にあたるレンズでした。中央のレンズは13mm相当の超広角レンズ、その下にあるのは屈曲光学系を採用した120mm相当の望遠レンズです。
メインの1インチセンサーを中央に配置しなかった理由は説明されていません。推測ですが、画角が128度とかなり広い超広角カメラは一番前のレンズ(前玉)が広角カメラよりも大きくなるうえ、広い画角をカバーするためにレンズ周囲のくぼみを大きくする必要があります。そのように造形が一番大きくなったレンズを中央にした方が見栄えがよくなる…と判断したのではないでしょうか。
ほとんどの人は、撮られる際に中央のレンズを見ると思いますが、これだけレンズの距離が近いので、人物があさっての方向を向いてしまう…ということにはならずに済みそうです。
Xiaomi 12S Ultra、日本での発売は未定ながら、中国での価格が5,999元(約121,000円)からと比較的リーズナブルに抑えられていることから、ぜひ日本市場への投入を期待したいところです。