日立社会情報サービスは7月5日、Webサイトの文章を通常の日本語よりも平易に変換することで、在留外国人が情報を取得しやすくする「『やさしい日本語』変換サービス」を発売した。
「やさしい日本語」は、出入国在留管理庁・文化庁が2020年8月に発表した「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」で定められているもの。例えば、「防災訓練・避難訓練」をやさしい日本語で言い換えると、「災害が起きたときのために、安全に逃げる練習や、火を消す練習をすること」となる。
近年増加傾向で、国籍も多様化している在留外国人向けの情報提供としては、Webサイト上の多言語翻訳が一般的。やさしい日本語を活用することで、さらに正確な情報を伝えることができると期待され、取り組む自治体が増加しているという。
その一方で、やさしい日本語への対応には、通常ページに加えてやさしい日本語ページの作成作業も必要となり、Webサイトの管理者の負担が増加するという課題がある。
「やさしい日本語」変換サービスは、そうした課題の解決に向けリリースされた。現在運用中のホームページに起動リンクを設置するだけで、やさしい日本語表記へと自動変換。Webサイト管理者の負荷を軽減しながら、外国人利用者への正しい情報提供をサポートする。
クラウド型サービスのため、サービス利用に際して新たなサーバの設置は不要。ルビ振り機能を備え、外国人だけでなく漢字を読めない子どもへの情報発信にも活用できる。
価格は、初期費用が165,000円、月額費用が38,500円(1ドメインの場合)。アクセス数やホームページの規模は価格に影響しない。