花王は7月5日、「自宅リビングのエアコン利用と足元事情」に関する調査結果を発表した。調査は2020年8月~9月、同社運営サイト「くらしの研究」の読者1万2,469名を対象にインターネットで行われた。

  • 自宅の居間やリビングのエアコン冷房の設定温度

    自宅の居間やリビングのエアコン冷房の設定温度

自宅の居間やリビングのエアコン冷房の設定温度を聞いたところ、最も多かったのが「27℃」(32%)、次いで「28℃以上」(24%)、「26℃」(23%)と続き、「25℃以下」に設定するという人は少数派だった。

その設定温度にする理由を尋ねると、設定温度が高いほど「節電」、低くなるほど「汗をかかない」を理由に挙げる傾向に。男女別にみると、女性は男性に比べて、より「子どもの健康」を意識して設定しており、また設定温度が低くなるほど、男性は「自分の要望」、女性は「家族の要望」を挙げる割合が高まる傾向が見てとれた。このことから、女性としては「節電」「自分の要望」「子どもの健康」のために高めにしたいが、子どもや男性側の「家族の要望」で低めに設定している可能性が推察される結果となった。

  • 冷房設定温度別の体感

    冷房設定温度別の体感

次に、冷房設定温度別の体感を男女で比較したところ、いずれの設定温度でも現在の冷房設定のリビングが「ちょうど快適」と回答する割合は5〜7割と最も多い傾向に。その一方で、同じ設定温度でも「涼しすぎる」「やや涼しい」と感じている女性は男性より多く、「暑すぎる」「やや暑い」と感じている男性は女性より多い傾向にあり、男女の体感温度の違いが見てとれた。

また、夏のリビングでの足元について聴取したところ、男女ともに「素足」が6割を超える結果に。しかしながら、男女の冷房温度の体感の違いの影響に加え、素足の快適さの一方で素足になることで床が汚れやすくなることを気にする女性ならではの配慮もあってか、女性の4人に1人は夏でもスリッパを着用(男性は2割未満)していることがわかった。