夏に差し掛かり、日差しの強さが気になる今日このごろ。紫外線対策の重要性は知っていても、日焼け止めを塗るタイミングが分からないという人も多いのではないでしょうか。
毎年日焼け止めを塗っていてもなぜか焼けてしまう人は、日焼け止めの塗り方が間違っているのかもしれません。今回は、日焼け止めを塗るタイミングや塗り方、効果を高めるコツなどをご紹介します。
日焼け止めの塗るタイミングや正しい塗り方を知って、夏の紫外線から肌を守りましょう。
日焼け止めを塗るタイミングはいつ?
紫外線が強くなるこれからの季節は、UVケアをしっかりとしておきたいところ。紫外線対策といえば代表的なのが日焼け止めを塗ることですが、塗るタイミングが分からないという人もいるのではないでしょうか。
日焼け止めのパワーを最大限に発揮するためには、正しいタイミングに塗ることが大切です。
日焼け止めを塗るタイミング1.朝起きたら
休日は肌を休めるために、家にいるときはすっぴんで過ごすという方も多いのではないでしょうか。紫外線には紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)の2種類があり、それぞれ波長の長さが異なります。
紫外線A波(UVA)は、波長が長く窓ガラスも通過してしまいます。紫外線の9割を占める紫外線A波(UVA)は肌の真皮層まで到達し、シミやハリ不足の原因になってしまうといわれているので、家にいる日でも朝起きたらUVケアを忘れずに行いましょう。
紫外線は季節や天候を問わず一年中降り注いでいるため、毎朝のスキンケアのルーティンに取り入れるのがおすすめです。
日焼け止めを塗るタイミング2.スキンケアの5分後
顔に日焼け止めを塗るタイミングは、朝のスキンケア後が一般的です。洗顔→化粧水→乳液→日焼け止めの順番で塗っていきましょう。
日焼け止めを塗ると肌がカサついてしまうという方も多いため、しっかり保湿して肌の状態を整えてから塗りましょう。また、肌にうるおいがあると、外部刺激から肌を守るバリア機能が高まり、紫外線ダメージを防ぐことができます。
UVカット効果を最大限に発揮するためにも、保湿を怠らないことが大切です。ただし、スキンケア後すぐに日焼け止めを塗るとなじみが悪くなることもあります。スキンケア完了後から5分ほど経ち、保湿化粧品が肌にしっかりとなじんだタイミングで塗るのがよいでしょう。
日焼け止めを塗るタイミング3.化粧下地の前
日焼け止めはスキンケアのあと、化粧下地の前に塗るのが正しいタイミングです。この順番に塗ることでUVカット効果が持続しやすくなり、メイクの持ちもよくなります。
順番を間違えるとメイクが崩れやすくなることもあるので要注意。日焼け止めを塗ってなじむまで少し放置し、なじまなかった分を軽くティッシュオフしてから化粧下地を塗るとメイク崩れを軽減できます。
ファンデーションの前に化粧下地と日焼け止めを両方使うか迷っている人もいるかもしれません。一般的に日焼け止めには「紫外線を防ぐ効果」、化粧下地には「ファンデーションのノリをよくする効果」があります。
それぞれ違う働きがあるため、両方使うことで紫外線ダメージに強く、肌にフィットし崩れにくいメイクが仕上がります。最近では、化粧下地と日焼け止めが一つになったアイテムが増えてきているので、時短にしたいという人はそちらを使うのもおすすめです。
また、スプレータイプのものであれば、メイクの上から塗れるものも多いため、塗り忘れたときや化粧直しの際に便利です。
日焼け止めを塗るタイミング4.出かける前
日焼け止めは出かける前には塗り直しておくのがベター。日焼け止めの効果が持続するのは2時間~3時間程度といわれているので、こまめに塗り直す必要があります。朝に日焼け止めを塗ってから出かけるまでに2時間以上あるなら、再度出かける前に日焼け止めを塗り直しましょう。
その後も2~3時間おきに塗り直してくださいね。
部位別に紹介! 正しい日焼け止めの塗り方
せっかく日焼け止めを塗っても、量が少なかったり塗りムラができていたりすると効果が半減してしまいます。
ここからは部位別の正しい塗り方をご紹介します。
顔
マスクをつけるときは口元に日焼け止めを塗らない人がいるようですが、マスクだけでは紫外線を完全に防ぐことはできません。気づかないうちに焼けてしまったということにならないよう、日焼け止めは顔全体に塗るようにしましょう。
まずはスキンケアをして5分ほど置いたあと、日焼け止めを手の平にとります。量はケチらずに、使用する日焼け止めに記載している規定の量を守ってください。
手の平にとったら、おでこ、両頬、鼻、顎の5点に置いて全体に塗り広げます。内側から外側に向かって、全体に満遍なく伸ばすのがポイントです。
目元や小鼻、フェイスライン、髪の生え際といった細かい部分は、指の腹を使って優しく塗りましょう。
首
うっかり日焼けしやすい首元は丁寧に日焼け止めを塗って対策をしましょう。
10円玉程度の日焼け止めを手にとり、前・後ろ・横など分散させて数か所に置き、手の平で丁寧に伸ばしていきます。
首の後ろは特に塗り忘れが多い箇所なので注意しましょう。塗るのが難しい場合は、スプレータイプを使うのも一つの手です。
腕・脚
腕や脚は範囲が広いため、ムラが出やすくなります。使用量が足りないと十分なUVカット効果が得られないため、やや多めに感じるくらいの分量を使いましょう。
まずは日焼け止めを手首から腕の付け根まで1直線に出します。
反対の手の平でくるくると回しながら、手首から腕の付け根までスライドさせてムラなく伸ばしていきましょう。
脚も同様に、一直線に日焼け止めを出し、手の平でくるくると円を描くようになじませます。手足の甲やひじ、ひざ裏は塗り忘れが多い部分なので、注意して塗るようにしましょう。
頭皮・髪の毛
意外と忘れがちなのが、頭皮の紫外線対策。頭皮も顔や体同様に肌であるため、日焼けをしてしまいます。日焼け止めを塗らずに出かけるのを繰り返していると、頭皮が剥けてフケのようにポロポロと落ちてくることも。出先で頭皮が剥けて髪の毛についてしまっていたなんてことは、できるだけ避けたいですよね。
頭皮の紫外線対策には、スプレータイプの日焼け止めを使用するのがおすすめです。頭皮から少し離した場所から吹きかければOKです。
髪の毛にも吹きかければ、紫外線による髪の毛のパサつきなども予防できます。日焼け止めスプレーを吹きかけたあと、手ぐしで軽くなじませましょう。
日焼け止めの効果を高めるコツとは?
日焼け止めは塗り方によってUVカット効果に大きな差が出ます。日焼け止めの効果を高めるコツを覚えて、日焼け知らずの美肌を保ちましょう。
定期的に塗り直す
日焼け止めは2~3時間で効果が落ちてきてしまうので、定期的に塗り直すことが大切です。朝塗ったのであれば、午前・午後に1回ずつは塗り直すようにしましょう。
たとえウォータープルーフタイプであっても、汗や皮脂などで少なからず落ちてしまうため、定期的に塗り直しましょう。
優しく塗る
日焼け止めを少しでも浸透させようとゴシゴシと塗り込むのはNG。肌は摩擦を受けると肌荒れや乾燥、バリア機能の低下などが起こってしまいます。それにより肌の老化が進んだり、色素沈着やシミ、くすみとして残ってしまったりすることも。
せっかくUVケアをしても、塗り方によってシミやくすみができてしまっては元も子もありません。丁寧に優しく肌表面をなでるように塗りましょう。
日焼け止めを塗るタイミングに気をつけて紫外線を予防しよう
今回は日焼け止めを塗るタイミングについて解説しました。一年を通して朝は必ず日焼け止めを塗り、その後は2~3時間おきに塗り直すのがベストです。
日焼け止めを正しいタイミングで塗れていないと、気づかないうちに肌に紫外線のダメージが蓄積していたなんてことも。紫外線のダメージが蓄積されていくと、将来シミが増えてしまう可能性が高まるので要注意です。
今回ご紹介したポイントやコツを取り入れて、紫外線ダメージから肌を守りましょう。