ソニーマーケティングは7月4日、ホテルや旅館、オフィス、教育機関などに向けた法人向けの4Kチューナー付き液晶BRAVIA「BT30K/BZ」シリーズ5機種を発売すると発表した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は43V型が14万3,000円前後など。

  • 65V型の法人向けBRAVIA 4K液晶テレビ「FW-65BT30K」

サイズラインナップと店頭予想価格は以下の通り。

■BT30K/BZシリーズの店頭予想価格

  • 75V型「FW-75BT30K」:33万円前後
  • 65V型「FW-65BT30K」:23万1,000円前後
  • 55V型「FW-55BT30K」:19万8,000円前後
  • 50V型「FW-50BT30K」:16万5,000円前後
  • 43V型「FW-43BT30K」:14万3,000円前後

民生用BRAVIAで培った高画質・高音質性能に加え、業務用途で必要な各種設定が可能なプロモードを搭載し、業務用途での円滑な運用を可能にした液晶テレビ。BS4K・110度CS4Kチューナーと、地上/BS/110度CSチューナーを各3基搭載(1基は視聴専用、2基は録画専用)し、ホテルや旅館、オフィス、教室におけるテレビ放送視聴などの用途に適するという。

同シリーズには、映像信号を高精度に分析し、最適な画像処理を行う4K高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載。さまざまな映像をHDR相当にアップコンバートする「HDRリマスター」機能により、白飛びしやすい明るい部分の色味や、つぶれがちな暗部の階調も緻密に再現し、奥行き感や立体感のある映像表現を可能にする。さまざまな映像を高精細な映像にアップコンバートする「4K X-Reality PRO」や、広色域技術の「トリルミナス プロ」も装備。HDR方式はいずれもHDR10、HLG、Dolby Visionをサポートし、ネット動画サービスも高画質で楽しめるとする。液晶パネルの駆動方式は非公開。LEDバックライトを装備する。倍速機能は備えていない。

サウンド面では、立体音響のDolby Atmosに対応。音の歪みを軽減する形状の振動板を採用した「X-Balanced Speaker」を搭載し、大容量スピーカーボックスを組み合わせることで「透明感あるクリアな音質と迫力に満ちたサウンド」を追求した。部屋や客室の形状に合わせて音響を最適化する自動音場補正機能も備える。

業務用途での円滑な運用を支援するプロモードなど、さまざまな機能を搭載。客室テレビ用途での「最大音量と初期音量の設定」、「初期起動チャンネル指定」や、オフィス会議室での使用を想定した「信号検出による自動起動」など、業務用途で必要な各種設定が行える。また、BRAVIA本体にWebベース(HTML5)技術を導入しており、セットトップボックスなしでデジタルサイネージとして運用可能。用途に合った設置場所や画面レイアウトの自由度を向上させた。

いずれもシステムにはAndroid TVを採用し、各種アプリの迅速な起動と操作感を実現。Apple AirPlay 2とChromecast built-inにも対応しており、手持ちのスマートフォンと接続してさまざまなコンテンツを大画面表示できる。

ソニーでは、テレビチューナー内蔵タイプのエントリー機種群としてBT30K/BZシリーズ5機種を追加し、法人向けBRAVIAのラインアップを全17シリーズ52機種に拡充。

また、民生用BRAVIAの最新機種「BRAVIA XR」のうち、4K液晶の「X90K」シリーズにプロモードを搭載した「X90K/BZシリーズ」、BRAVIA XRの4K有機ELモデル「A95K」、「A90K」、「A80K」と4K液晶モデル「X95K」、4K液晶テレビ「X85K」「X80K」の各シリーズに法人向け専用サポートおよび長期保証3年を付帯した法人向けモデルも発売する。

テレビチューナー非搭載の「業務用ディスプレイ」と、テレビチューナー内蔵の「液晶・有機ELテレビ」を豊富にそろえ、用途や設置する場所にあわせて法人ユーザーの多様な要望に応えていく。