日本における男性の育休取得率は、2010年代には10%未満。コロナ禍の2020年以降では取得率が12.65%に伸長していますが、それでも欧米先進国と比べると大きく水をあけられた状況です。もちろん意識の問題も大きいと思いますが、社会インフラの整備も関係しているかもしれませんよ。で、公衆トイレ問題。女性トイレにあって、男性トイレにないものってな~んだ?

頼むから男性用トイレにオムツ交換用の台をくれ

  • (Twitter タナイ (Hifumi Takai)@okinawa__noodle より引用)

そう、タナイさんがお子さんと入った男性トイレには、オムツ交換用の台がなかったのです。最近では男性用トイレでも徐々に増えつつあるようですが、まだまだ不足しているのが実態なようで、タナイさんの声に多くのイクメンたちから、そして男性の育児参加に期待する女性たちからも共感の声があがりました。

「男もオムツ替えるっちゅうねん」「オムツ交換出来ない場所にはほぼ行かないようになってました」「これ、本当に困りました」「本当にそうなんです! 子供とパパのセットでお出かけすることがどうして想定されていないのか」「イクメンとか騒いでいる割にインフラがこれだとねぇ」「ファミレスの男子トイレに無くて仕方なく席でオムツ替えをしたことがあります」など。投稿者さんタナイさんにお話を伺いました。

■投稿者さんに聞く

……結局、どうやっておむつ交換しましたか。

一回、店舗から出て、車に戻りました。2歳の長女と2人で出掛けていたので妻にも頼めず、でした。付け加えて言うと、自分もトイレに行きたい状況だったのですが、座らせておくためのベビーチェアもなかったので、娘を抱えながらしました。このご時世、外で待たせておくのもいい気分がしませんし、かといって一緒に入って自由に立たせておくといろんなところを触ったりしそうで、抱えるしかなく…。

……印象的なリプライはありましたか。

男性トイレだと覗きが気になる、というコメントが多いなと感じました。これまでそういう懸念を抱いたことはなかったですが、それなら多目的トイレが増えたほうがいいのかなー、などと感じました。とはいえスペースの都合などで既存施設の改装はハードルが高いでしょうし、無い袖は触れないのも理解できます。

……男性が子育てをする上で他にも世の中が追いついていないと感じることはありますか。

男性、ということに限るとトイレくらいでしょうか。直近、次女も生まれたばかりで育休を取得している身でして、職場にもよるかもしれませんが男性の育児参加への理解はどんどん進んでいるとは思います。トイレもこれからなのかなと。スペース的に設置が簡単なのか、ベビーチェアが付いているトイレは近場でも増えてきている印象はあります。

他にしいて挙げるとすれば育児休業給付金の支給が遅いことでしょうか。申請から2、3ヶ月くらい経ってから入る制度のようなので、出産等でただでさえ出費がかさむ時期に(あとで入ってくるとはいえ)3ヶ月も収入が途絶えると大変な家庭もあるのではないでしょうか。

▼頼むから男性用トイレにオムツ交換用の台をくれ