パナソニック ハウジングソリューションズ(以下、パナソニックHS)から、バス(お風呂)とキッチンの新製品が発表されました。システムバスの新ブランド「BEVAS(ビバス)」、システムキッチン「L-CLASS(Lクラス)」シリーズと「Lacucina(ラクシーナ)」シリーズの新アイテムを、8月1日に発売します。パナソニックショールーム東京で行われたメディア向け内覧会で見てきました。
バスルームにも多彩なスタイルを
バスルームって意外とごちゃごちゃしていますよね。シャワーや水栓などの設備はもちろん、シャンプー、ボディソープ、タオル、イス、洗面器、掃除道具――。ものが多いバスルームは掃除も面倒です。そんな課題を解決したのが今回のビバス。発売は8月1日、価格は1616サイズが1,444,000円からとなります。
ビバスは、水栓、収納、手すり、照明といった機能を集約して、美しい空間を作り出したシステムバス。機能をまとめたことで、見た目がすっきりとしてフラットな部分が増えたので、掃除がしやすくなった点もポイントです。ライフスタイルによって、「くつろぎビバス」「すっきりビバス」「ほっとビバス」という3つのスタイルを提案します。
ここはホテルですか? ずっと入っていたくなる「くつろぎビバス」
まずは「くつろぎビバス」から。シャンプーなどを収納できるカウンターに、演出用の照明「ライトアップロングカウンター」を備えたスタイルです。ライトの部分は段差がなくフラットなのでより一体感があります。
浴槽のエプロン部分には、珍しい木目調のモチーフを採用。あたたかみがある家具のようなお風呂です。水栓部はフラットで掃除もしやすそう。こんなお風呂が自宅にあったら素敵ですよね。日常生活から離れて、旅行先で過ごすような特別な空間にトリップできそうです。アロマを炊いたり、防水スピーカーを用意して音楽を流したりすれば、さらにゆったりできますね。
床部分も特殊です。よく見ると、床の表面から排水口の接続部分まで同じ柄なのがわかりますか? これは、フッ素・有機ガラス系の素材を配合した特殊なシートを使った「3Dプロテクトクリーンフロア」。汚れが取れやすいため、お掃除がしやすくなっています。
シャワー派のためのプラン「すっきりビバス」
「すっきりビバス」は、シャワー入浴が多い家庭にオススメのスタイルです。シャワーをさっと浴びるなら、鏡や洗面器などは不要ということで、全体をシンプルにまとめました。ものが少なくなるため掃除もラクです。
カウンターと水栓が一体化した「スゴピカシェルフ水栓」は、660mm・950mmの高さを用意しています。「座ってシャワーを浴びる人」と「立ってシャワーを浴びる人」では、最適な高さが異なるから。設置時に選ぶので、あとから高さを変えることはできません。カランは棚の下にあるため、顔を洗うときなどに水を出せます。
天井部分には、1本のラインのような「フラットラインLED照明」を配置。フラットで天井と一体化します。光源は2つしかないのに一本線のように見えるのは、パナソニックの独自技術とのことです。
手すりがあると入浴時の動作がスムーズ「ほっとビバス」
3つめのスタイルは「ほっとビバス」。床暖房を備えているほか、シャワーや棚のところに「おきラクスマート手すり」を用意したプランです。人が立ち上がるときは頭がちょっと前に出ますが、この手すりは人間工学に基づいて立ち上がったときに頭が壁などにぶつからないよう、手すり幅を調整しています。
手すりの長さは浴槽の上まであるので、立ち上がってから横に移動し、足を上げて浴槽に入るという一連の動作をさりげなくサポートします。バスルームは滑りやすいので、長い手すりがあると大人はもちろん、小さな子どもや高齢者が入るときに安心して使えそうです。
浴槽はフチが少し低くて薄いため、またぎやすい設計。ちょっと笑ったような顔に見えるので「スマイル浴槽」という名前が付いているのがかわいい。
組み合わせるパーツの種類も豊富なビバス
ビバスは浴槽の素材や床の素材など、パーツの種類が豊富で見ているだけでも楽しめました。木目、石の柄、皮といった天然の素材をモチーフにしたデザインが多く、空間に溶け込みます。
このほか、各プランに共通している機能が「ビームシャワー」です。シャワーヘッドのボタンを押すと、名前の通りビームのような強い水流が出るシャワーのこと。浴室のすみ、排水口、天井付近といった、掃除がしにくい部分をパワフルな水の勢いで洗い流します。
けっこうこれが楽しくて、自宅にあったら掃除のモチベーションが上がりそうです。小さな子どもにとっては魅力的な水遊びになってしまうかもしれないので、親子で上手に使いたいところ。
キッチンとリビングをつなげる「Lクラス」と「ラクシーナ」に新アイテム
以前から好評のシステムキッチンシリーズ、「Lクラス」と「ラクシーナ」には、新アイテムを追加。I型プラン 間口(2,550mm)の価格は、「Lクラス」が1,120,000円台から、ラクシーナが950,000円台からとなっています。
「Lクラス」は、パナソニックHSのシステムキッチンで最上位クラス。デザインにこだわり、ブラックコーディネートアイテムを拡充しました。もちろんオーダー対応で、キッチンの側面とカウンターをそろえ、意匠性が高いキッチンに仕上げます。
もう1つのキッチン「ラクシーナ」は、新たに濃色カウンター「フリオ」を展開して2つの柄を用意するほか、框扉(かまちとびら)も。
オープン収納シリーズ「EVERY STYLE Furniture」をラインナップし、アイテムの組み合わせによる収納提案を広げます。今回提案するのは、「フロントカウンタースタイル」「カップボードスタイル」「リビングデスクスタイル」という3つのスタイル。
「フロントカウンタースタイル」は、対面キッチンのリビング側に収納スペースを用意しています。子ども用品の収納コーナーにすることで、子どもの居場所を確保。家事をしながら宿題を見たり、子どもに調理を手伝ってもらったりと、コミュニケーションが広がりそうです。
「カップボードスタイル」は、「有孔ボードボックス」や「マグネットボードラック」によって壁面収納を充実させたスタイル。調味料やキッチンツールを飾るのはもちろん、お気に入りのアイテムをキッチンの目に付く場所に収納できます。レシピ本などを置いてもよさそうです。
「リビングデスクスタイル」は、「有孔ボードオープンユニット」を使ったスタイル。仕事道具を置けば、テレワークスペースとして使えます。家事をしながら仕事をするときはもちろん、家族と同じ空間にいながらも集中して作業したいときにも重宝しそうです。
今回の新しいバスルームとキッチンは、どれもが上質な空間でした。インテリア性が高くなったことで、バスルーム+くつろぎ空間、キッチン+ワークスペースのように、単独スペースの機能性を大きく超える使い方ができるようになった印象です。
空間の居心地や使い勝手はもちろん、素材の質感、色味、身体との距離感などは、実際に体験してみないとわかりにくい部分です。リフォームや新築を考えている人は、一度パナソニックショールームを訪れてみてはいかがでしょうか。