MSIから、eスポーツブランド「EVANGELION e:PROJECT」とのコラボレーション製品としてマザーボードやCPU水冷クーラー、電源ユニット、PCケースの投入が発表されました。いずれも劇中に登場するエヴァンゲリオン初号機をインスパイアしたデザインに仕上げられており、差し色のグリーンが映える外観になっているとのこと。
今回このコラボ製品を発売前にお借りできたので、PCを組んでみました。忙しい方向けにまとめておくと、初号機カラーの統一感はなかなかのもの。しかしコラボモデルのグラフィックスカードの不在や、電源ユニットの仕様には一部気になる点もありました。
さっそく今回試用したコラボパーツを紹介。PCの外装として最も重要なPCケースに加え、マザーボード、電源ユニット、水冷クーラーを取り揃え、エヴァンゲリオンの世界観を表現するとのこと。マザーボードは最新の第12世代Intel Coreプロセッサの搭載に対応し、デザインだけでなく実用性も備えています。
ケースは初号機にインスパイアされたグリーンとパープルのデザインに加え、大きくあしらわれた文字が目を引きます。箱型で“汎用”兵器なのかとか、そもそもエヴァに年式ってあったっけとか、「~兵器。」の句点にはどんな意味が込められているのかなど、個人的には興味が尽きないところ。続いてマザーボードを見ていきましょう。
PCの中核を担うマザーボードは、ベースモデルにしっかり機能を充実させた「MAG B660 TOMAHAWK」が採用されており、高負荷なゲームプレイにも余裕で対応できます。ちなみにIntel B660はCPUのオーバークロックには対応しておらず、メモリのクロックのみ変更可能です。続いて、劇中ではなにかとネックになる電源ユニットをチェックしていきます。
この電源ユニットの仕様には、やや気になる点もありました。というのも、昨今大きくなり続けるグラフィックスカードの消費電力に対応するには、650Wだとやや不安。また、CPU用電源が8pin×1しか用意されておらず、コラボ仕様のマザーボードが要求する8pin×2とマッチしていません。8pinだけでも問題なく使用できますが、自作PC初心者にはやや不親切な気がします。
後述しますが、組み込んでしまうと電源ユニットはあまり見えなくなるので、別途「MPG A750GF」や「MPG A1000G」など強力なモデルを用意しても良さそう。必要なケーブルだけを使えるフルモジューラー式なので、ケーブルの取り回しもかんたんになります。残るCPUクーラーの紹介は、組付けパートで行いましょう。
ミドルタワーケースとのことですが、内部構造は広々としていて組付けはかんたん。これならエヴァコラボに惹かれて自作PCに挑戦するユーザーでも、あまり気構えずにチャレンジできそうだと感じました。CPU水冷クーラーはかなり発光部が大きく、ケース内にしっかりと彩りを添えてくれます。
ぜひグラフィックスカードにもコラボモデルを……!
今回はグラフィックスカードに「GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12」を組み合わせましたが、ぜひここにもエヴァンゲリオンコラボが欲しかったところ。シンプルな意匠なので大きく調和を乱すことはありませんが、グラフィックスカードにもコラボモデルがあったなら、より満足度が高まること請け合いです。
そんなMSIとエヴァンゲリオンとのコラボPCパーツは、7月1日から各PCショップで発売中。「エヴァ仕様のPCが欲しいけど、自作PCは難しそう…」という場合は、TSUKUMOやパソコン工房、アーク、PCワンズ、インバースネット、ストームから完成品PCとしての購入も可能です。是非検討してみてはいかがでしょうか。