東急セキュリティは、東急東横線・田園都市線渋谷駅にて、異常やその予兆を防犯カメラ映像から発見する異常検知ソリューション「icetana」を活用した警備オペレーションの実証実験を開始したと発表した。
サイバーセキュリティなど手がけるマクニカの扱うAI画像解析技術を活用した「icetana」が、「通常と異なる違和感」として検知した駅構内カメラの映像を東急セキュリティの鉄道警備員が確認し、声かけや遺留物の確認などの早期オペレーションが実施できるかを検証する。駅構内での利用者同士のトラブルや、急病人・異常行動の予兆など、画像解析技術で発見し、早期対応を行うことで、安全対策の強化と警備品質の向上をめざす。
実施期間は7月29日まで。まず、渋谷駅構内にある防犯カメラのうち12台に「icetana」を接続し、映像を取得する。取得した防犯カメラ映像を「icetana」が約2週間かけて解析し、現地の環境をAIにより学習。その後、「icetana」は防犯カメラの撮影したリアルタイム映像の中に「通常と異なる状況」があった場合、「違和感」として検出する。これを受けて東急セキュリティの鉄道警備員が必要に応じてオペレーションを実施する流れとなっている。
この実証実験で取得・解析された画像データは、東急電鉄、東急セキュリティ、マクニカの3者でのみ取り扱い、実証実験と事後検証以外の目的には使用しないとしている。