映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』(6月24日公開)の特別映像が2日に公開された。

  • 山田涼介

    山田涼介

同作は2001年から2010年にかけて『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載された人気漫画の実写化作。亡き母を生き返らせようと、禁忌を犯して挑んだ"人体錬成"に失敗し、左脚と右腕を失った兄エドワード・エルリック(山田涼介)と、身体全部を持って行かれ鎧に魂を定着させた弟アルフォンス・エルリック(水石亜飛夢)の物語を描く。

今回公開されたのは、1作目から出演を続けた山田、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子がCGメイキング映像を観ながら本作撮影時を振り返る特別映像。『最後の錬成』冒頭の馬車が襲撃されるシーンは4人とも登場しておらず、完成した本編しか観ていなかったこともあり、完成するまでのまさかのメイキング映像に驚愕する。

グリーンバックを多用しながらも絵コンテを十分に準備されている撮影に大きな苦労も感じずに対応することができたとのことで、山田は「撮影スタイルは独特でしたが、この4人(山田、本田、ディーン、蓮佛)は前作から出ているので要領は得ていた」とコメント。本田は「(4人が揃った車のシーンは)とても短いシーンだけど、とても時間をかけて撮影しました」と当時の様子を振り返った。「点を見ながら芝居をするのはやはり難易度が高い。本作の曽利組は特別なバミり(役者の立ち位置などの目印)があったので感情移入しやすかった」と話すディーンに、山田らも笑いながら頷いていた。

同作のポストプロダクション(=撮影終了後の編集やCG制作を含むすべての作業)は約16カ月に及び、カット数は約2,000カット、スタッフ数は約300人(のべ人数)、CGの割合においては約90%であったということも明かされ、山田は「そうだと思います。まっけん(新田真剣佑)の目の色味や、太陽の光など含めて微妙にいじらなきゃいけない部分もあると思う」と監督のこだわりと苦労をかみしめた。

また、撮影の合間にリラックスした表情を見せる主演の山田の新たなオフショットも公開された。本編の中ではなかなか見ることのできない満面の笑みで、撮影を共にした犬と休憩をする1枚となっている。

(C)2022 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会