ヤフーは6月30日、ブラウザ版「Yahoo!天気・災害」やYahoo!防災速報アプリ、Yahoo!天気アプリなどで表示する、大雨危険度の警戒レベル表現を変更した。気象庁の「大雨・洪水警報の危険度分布(キキクル)」と「大雨危険度通知」の改善に対応したもの。

気象庁では、6月30日から「大雨・洪水警報の危険度分布(キキクル)」および「大雨危険度通知」における危険度分布を5段階に改善した。これまでは警戒レベル2~4相当が設定されており、このうち警戒レベル4は「極めて危険」(濃い紫)と「非常に危険」(薄い紫)に分かれていたが、6月30日以降は警戒レベル5相当の「災害切迫」(黒)を新設し、警戒レベル4相当を「危険」(紫)に統合する。

  • 気象庁が2022年6月10日に公開したキキクル(危険度分布)改善資料より

この改善は、2021年5月に内閣府が実施した「災害対策基本法の改正」を受けたもの。改正により、自治体から発令される「避難情報」と「大雨危険度」のレベルが一致したため、情報が通知・掲載されたときに「とるべき行動」がわかりやすくなるとする。

  • 危険度分布の6月30日以前・以後の表示の違い

  • 警戒レベルと住民のとるべき行動

Yahoo! JAPANは、この改善に合わせ、Yahoo!天気・災害で提供している土砂災害と洪水の危険度がリアルタイムにわかる「大雨警戒レベルマップ」と、Yahoo!防災速報で提供している現在地の災害状況を地図上でリアルタイム共有できる「災害マップ」に、警戒レベル5相当の表示を追加した。

合わせて、Yahoo!防災速報やYahoo!天気などで災害情報を通知、掲載する際の文言と表示色も変更した。同社はインターネット技術を活用し、“災害からの逃げ遅れ”を防ぐことに努めるとしている。

  • 警戒レベル5相当が発令された際の表示例。左から大雨警戒レベルマップ(Yahoo!天気・災害)、災害マップ(Yahoo!防災速報)、Yahoo!防災速報のホーム画面