アイリスオーヤマは6月30日、電子黒板機能を搭載できるインタラクティブセットが付属する、短距離投写型プロジェクター「書けるプロジェクター」を、学校などの法人向けに2機種発表した。発売時期は7月末。
ラインナップと直販価格は、光出力4,500ルーメンの「 IP-AU450W-INTSET 」が418,000円、光出力4,000ルーメンの「IP-AW400W-INTSET」が286,000円。
近年、文部科学省から出された「GIGAスクール構想」により教育現場におけるICT環境の整備は急速に進んでいる。その結果、生徒用学習端末やデジタル教科書のほか、電子黒板機能を備えた大型掲示装置の需要が拡大しているという。
今回発表された「書けるプロジェクター」は、短投写タイプのプロジェクターにインタラクティブセットを付属し、スクリーンに映した映像に専用ペンで直接書き込めるプロジェクターだ。セット内容はインタラクティブカメラ、カメラ取付ホルダー、インタラクティブボックス。授業やプレゼンテーションの際に、注目を集めてより効果的に内容を伝えられるとする。
専用ペンでの書き込みは同時に最大10本まで対応。複数生徒が発表内容を書き込む授業にも使えるため、生徒が主体性を持ちながら能動的に学ぶアクティブラーニング推進につながるとする。
画面は保存・配布可能で、過去の授業内容を手軽に参照できる。テンプレートとして、方眼・グラフ・原稿用紙など8種を用意しており、数学や理科・国語など各教科の特性に応じた使用に対応する。
また、PCを使わずに「書けるプロジェクター」セットだけでインターネットに接続でき、Webサイトやデジタル教科書を閲覧できる。さらに、専用アプリ「EShare」を使うことで各種端末間の相互ミラーリングに対応するため、投写画面を生徒のタブレット端末に配信したり、端末で表示した画面をプロジェクターに映したりも可能だ。
明るさと解像度は「 IP-AU450W-INTSET 」が4,500ルーメンでWUXGA(1,920×1,200ドット)、「IP-AW400W-INTSET」が4,000ルーメンでWXGA(1,280×800ドット)。明るさと解像度以外の仕様は2機種で共通。本体サイズはW382×D318×H115mm、重さは約5.8kg。消費電力は最大328W。