どうも、オグチです。皆さん、揚げ物はお好きですか。天ぷら派? それともカツ派? 串揚げもいいですね。

しかし、歳を重ねたせいでしょうか、お店の串揚げは胃もたれがキツくなりました。あと、天ぷらが顕著ですが、揚げてから時間が経つと、衣がべちゃっとなって美味しくなくなってしまう。

そんな悩みを解消するのが、温め直しでサクッとなり、ノンフライ調理ができるオーブンです。今回はレコルトの最新モデル「エアーオーブントースター」を、これまたサクッとレビューしていきましょう。

  • レコルト「エアーオーブントースター」の使い勝手をひも解いていきますよ。メーカー希望小売価格は17,600円

    レコルト「エアーオーブントースター」の使い勝手をひも解いていきますよ。メーカー希望小売価格:17,600円

クラシカルでかわいいデザインはレコルトならでは

まずは外観から見てみましょう。曲線が多く使用され、ちょっとクラシカルかつかわいいデザインです。操作部は回転式のつまみが3つで、基本英語表記ですが、シンプルなので誰にでも使いやすそうな印象です。カラーバリエーションは、レッド、クリームホワイト(写真)、グレーの3種類が用意されています。

横幅は約21.5cmとコンパクトですが、奥行きがあり食パンを縦に2枚並べて焼けるようになっています。トースターと名前にあるように、ガラス窓が前面に大きくあります。内部はトレイなどを設置する段が上下に付き、モードや食材によって使い分けるようになっています。

  • ダイヤルは3つ。左からmode(モード選択)、℃(温度調節)、min(調理時間設定)

  • エアーオーブン調理で使うトレイと……

  • トレイの上に重ねるバスケット。重ねた上に食材を乗せます

  • パンくずトレイ(左)とラック(左)。パンくずトレイは食材から落ちるくずを受け止めるもの、ラックは主にトーストや調理済みの料理を保温するときに使います

  • トレイ類は上下2段に設置可能

特徴的な4つの調理モード。料理の温度キープもできちゃう

エアーオーブントースターで特徴的なのは、モードの種類です。エアーオーブン(AirOven)、オーブン(Oven)、トースト(Toast)、ウォーム(Warm)の4モードをダイヤルで選択します。

エアーオーブンとオーブンの違いは、ノンフライ調理など熱風で食材を加熱するか否かの違いですが、具体的には上下ヒーターのうち、エアーオーブンモードは上のヒーターのみ、オーブンモードは上下のヒーターを使います。

トースターモードは、説明不要ですね。食パンのためのモードで、上下のヒーターとマイコンによる温度制御で食パンを外はサクッと、中はふんわりと焼き上げます。

面白いのはウォームモードで、作ったおかずなどを一定の温度にキープするモードです。コンビニのレジ横にあるチキンやコロッケ等の入ったショーケースに近い存在ですが、さらに冷凍食パンの解凍や、パセリなどをドライ食材に加工するのにも使えます。

シンプルな外観に反して多くの機能を備えるエアーオーブントースターですが、今回はメインのエアーオーブンとしての使い勝手をチェックしてみましょう。

揚げ物をサクッと温め直し、調理が見える安心感

揚げ物の温め直しでは、重ねたバスケットとトレイに食材を乗せ、上段に設置。温度は160度前後で、加熱時間は5〜7分が目安です。minダイヤルを設定すれば、通電ランプが点灯し、加熱が開始します。このあたりの使い勝手はトースターと同じです。

私は同じレコルトの従来モデル(エアオーブン RAO-1)を所有していますが、大きく異なるのはガラス窓があること。

  • 窓から調理の状態が見える安心感。微妙な焼き加減を目視で調整できます

従来モデルは中が見えず、加熱しすぎで食材を焦がしてしまったり、逆に調理時間が足りなかったりすることもありました。カリカリベーコンを作ろうとして、完全に炭化したガリガリベーコンになってしまったことも(写真を参照)。

  • レコルト「エアオーブン(RAO-1)」(従来モデル)。調理中は中が見えません

    • 完全に炭化してしまった、カリカリならぬガリガリベーコン

    その点、エアーオーブントースターは安心です。中を覗きながらちょうど良い塩梅で加熱をストップできますし、まだまだ時間が足りないなと思えばダイヤルのつまみで延長させればいいだけ。扉を開けることによる熱が逃げてしまうこともありません。

    エネルギー効率の面では従来モデルの方が優れているかもしれませんが、見てわかる安心感と便利さは、いちど知ってしまうと元には戻れなさそうです。

    • 揚げ物

    • また揚げ物

    • さらに揚げ物。わが家ではトーストよりも使用頻度が高い、揚げ物の温め直し

    鶏もも肉の油がしっかり落ちた

    エアーオーブンモードを揚げ物の温め直しだけでなく、調理にも使ってみましょう。作ったのは、公式レシピの「ハニーマスタードチキン」。メイン食材は鶏もも肉といんげん、ミニトマトの3つだけです。

    まずは鶏肉に塩、こしょうをかけ、オリーブオイルと白ワイン、すりおろしたにんにくを混ぜたタレを揉み込みます。バスケット&トレイに乗せて、エアーオーブンモード、200度で18~20分加熱。そして途中8分経過したあたりに、いんげんとミニトマトをバスケットの隙間にさし込みます。

    こちらも鶏もも肉の皮が熱せられて油がしみ出し、カリッとなっていく様子がガラス窓から確認できます。安心感とともに調理する過程が楽しめました。

    • レシピの材料。オリーブオイルや白ワイン、にんにくのほか、ハニーマスタードソースに必要なマスタードやはちみつなども加わります

    • じゅわじゅわ~と焼かれていく鶏肉。オレンジ色の光に照らされてさらに美味しそうに見えます

    • 油がしっかり落ちています

    • 完成した「ハニーマスタードチキン」。調理中の方が美味しそうに見えるのは、お皿の色が悪いせいですかね

    トースターやコンパクトオーブンとの置き換えもおすすめ

    窓を備えたことでグッと使いやすくなったエアーオーブントースターですが、トースターやオーブンとしても使えることで、常時キッチンなどに置いておけます。

    今回は紹介しませんでしたが、料理を保温できるウォームモードはなかなか同じ時間に集まれない家族にはありがたい機能です。完成時の温かさが時間が経ってもキープされていると、作る側も食べる側も嬉しくないですか?

    モノによっては、温め直しをエアーオーブンでするか迷うところですが、選択肢が多いのはいい。揚げ物好きやヘルシーメニューに興味のある人はもちろん、普段はトースターとして使い、たまにエアーオーブンとして使ってみようかなという人にもおすすめできる製品です。

    • 冷凍のフライドポテト。油を使わないので罪の意識を感じずに済みます

    • スーパーで売っているピザパンもサクッとトースト

    • メンテナンス性も考慮されており、なんと裏側から中にアクセスして内部を掃除できます