Insta360Japanは6月28日、1インチセンサーを搭載した360度カメラ「Insta360 ONE RS 1インチ 360度版」を発表した。大型センサーの搭載で、これまでの360度カメラと比べて大幅な高画質化を図ったほか、夜間などの低照度時もきれいに撮れるようにした。Meta Quest 2などのVRヘッドマウントディスプレイでも、より精細な表示が楽しめる。同社の製品としては初めて、カメラは独ライカカメラと共同開発したのも特筆できる。価格は118,800円で、すでに販売を開始している。
1インチのCMOSセンサーを2つ搭載した360度カメラ。より小さなセンサーを搭載した360度カメラと比べ、拡大しても画像が粗くなりにくいほか、夜景や室内など光の少ない低照度時でもノイズを抑えてきれいに撮れるメリットがある。1インチセンサー搭載の360度カメラとしては、不動産業界などおもにビジネス用途を狙うリコーの「THETA Z1」(実売価格は13万円前後)に続く製品となる。
Insta360 ONE RS 1インチ 360度版は、AIによる簡単編集機能や自撮り棒が写らない撮影機能、強力な手ぶれ補正機能や水平維持機能、雨や雪が降るなかでも撮影できるIPX3の耐水性能を備え、360度写真や360度動画を趣味で撮影する人に向く機能や装備を搭載した。
カメラ部とボディは分離する構造で、同社の分離式アクションカム「Insta360 ONE RS」「Insta360 ONE R」でも利用できる。それらのアクションカムを使っている人に向け、1インチ360度レンズ、バッテリー、マウントブラケット(コアを除く)をセットにしたアップグレードバンドルキットを96,600円で販売する。
センサーの画素数は非公開。レンズは、35mm判換算の焦点距離は6.52mmで、絞りはF2.2。動画は6K(6144×3072ドット、5888×2944ドット)や4K画質に対応。写真は6528×3264ドットに対応。360度映像のライブ配信も可能。
記録メディアはmicroSDカードに対応。バッテリー容量は1350mAhで、バッテリー撮影時間は約62分(6K/30fps撮影時)。本体サイズはW53.2×H49.5×D129.3mm、重さは約239g。