マツダはコネクティッドサービスの料金体系を見直し、新プランを導入する。緊急時の自動通報機能「マツダエマージェンシーコール」など、安心・安全に関するサービスは無料期間を10年間に延長。スマホからクルマのナビに目的地を送信できる機能など、「快適・楽しむ」機能については最初の3年間を無料とし、4年目以降は有償の「コンフォートプラン」として提供する。

  • マツダ「CX-60」

    マツダがコネクティッドサービスの新プランを導入

便利機能は4年目以降有料に

「安心・安全」に関するサービスは初度登録からの10年間、無料で提供する。マツダによると、無料期間の長さは業界トップクラスだそう。内容は下記の通りだ。

マツダエマージェンシーコール 重大事故や急病などの場合、車載通信機から緊急通報と位置情報を発信。オペレーターが救急・警察などを手配
マツダアドバイスコール 重大な故障が発生した場合にオペレーターがサポート。ロードサービスや修理の手配・相談が可能
コンディションモニター 「MyMazda」アプリでメンテナンス情報などを確認できる
バッテリーケア バッテリーに優しい使い方を「MyMazda」アプリへの通知や入庫の際の待ち時間を活用してアドバイス(電気自動車およびプラグインハイブリッド車専用の機能)
バーグラアラーム通知 車両に対する不審な動きを感知してバーグラアラームが作動すると、作動要因とともに「MyMazda」アプリへお知らせが通知

マツダによれば、ここ最近の自家用車の保有期間は8~9年で推移しているとのこと。上記機能の無料期間を10年間に伸ばすことで、ユーザーがマツダ車を保有する全期間にわたって安心・安全をサポートしたい考えだ。「ソフトウェアアップデート」と「リコール通知」も登録から10年間は無料とする。

「快適・楽しむ」機能については初度登録後3年間を無料とし、4年目からは「コンフォートプラン」として月額220円(年間2,420円)で提供する。任意の期間で利用可能だ。内容は以下の通り。

目的地送信 目的地をスマートフォン経由で車両に送信できる
カーファインダー 「MyMazda」アプリでクルマの駐車位置を確認できる
リモートモニター 「MyMazda」アプリで燃料残量や走行距離などクルマの状態を確認できる
リモートコントロール 「MyMazda」アプリで離れた場所からハザードランプの消灯やドアロックが可能
うっかり通知 ドアロック忘れなどが起こっても「MyMazda」アプリに通知が届く
EVサポート 離れたところからエアコンのON/OFF操作が可能なリモートエアコンや、充電残量を「MyMazda」アプリで確認できるリモートモニターなど、EV専用の機能を利用できる

2020年9月の発売を予定する新型SUV「CX-60」向けの機能もある。内容は以下の通り。

マツダマイカーケア 車両へのいたずらや盗難が発生した時に警備会社からガードマンを派遣、車両の状態確認・監視を行う
ドライバーケア 任意でクルマの速度や運転時間、走行エリアを「MyMazda」アプリに設定しておくことで、設定した条件になる
リモートエンジンスタート クルマの空調システムと連携し、走行開始時の視界確保および快適な車内温度の確保を図る
  • マツダ「CX-60」

    2022年9月に発売予定の「CX-60」

マツダマイカーケアおよびドライバーケアは月額330円で、CX-60向けの「見守りプラン」として提供する。リモートエンジンスタートは月額220円で、任意の期間で利用可能だ。