つけ麺専門店 三田製麺所は7月1日より夏季限定で、2種類の激辛ラーメンを販売する。定番の『灼熱つけ麺』に加えて、今年は新作『黄金灼熱つけ麺』が登場した。どちらも販売価格は990円。どのくらい辛いのだろう?気になるそのお味は?試食する機会を得たので、早速レポートしたい。
夏季限定の「灼熱つけ麺」が登場
三田製麺所を運営するエムピーキッチンより、CX推進グループの堀遼平氏が詳細を説明した。まずは『灼熱つけ麺』について。こちらは三田製麺所が販売する夏の定番商品だ。堀氏は「灼熱つけ麺は、今年で12年目を迎えます。辛さは1辛、2辛、3辛、極限の4パターンから選べます。辛味の奥にある、豚骨魚介スープの旨味を存分にお楽しみください」とアピールする。
そして今年は、辛味と旨味の”黄金比”をコンセプトにした『黄金灼熱つけ麺』が新登場となった。複数のスパイスがブレンドされた複雑な辛味、そして柚子の酸味が、濃厚豚骨魚介スープと絶妙に絡み合うのが特徴だ。「こちらは、しっかりとした辛さがありながら”和”のテイストを感じてもらえる一杯となっています」と堀氏。
『黄金灼熱つけ麺』の黄色いスパイスの正体は、トウガラシ「京の黄真珠」だった。京都市が2019年に指定した”新京野菜”に分類されるトウガラシで、その辛さは、なんと鷹の爪の2倍もあるんだとか。このほか四川青山椒、生姜、ターメリックなど、全7種類のスパイスがブレンドされている。
どちらの商品も7月1日より8月末まで販売される予定(在庫状況で変動あり)。販売店舗は全国の三田製麺所の店舗(全41店)で、UberEatsにも対応する。
汗だくで楽しむ、辛味と旨味の”黄金比”
三田製麺所 池袋西口店にて、発売前の両商品を試食した。折しもこの日、関東地方は最高気温が35度を超す猛暑日。歩くだけで汗だく、こんな日だからこそ辛いつけ麺が食べたくなる。店舗につくと、店内はエアコンが効いて非常に心地良かった。出された水をがぶ飲みし、もらった紙のエプロンを装着して商品を待った。まずは、定番の灼熱つけ麺から。
海苔の黒色とトウガラシの赤色のコントラストが美しい、そんなスープをれんげですくい、ネギも入れて一緒にすする。舌先に感じたのはピリッとした辛さ。かつお節と香辛料の良い香りが、鼻からスッと入ってくる。
麺は、三田製麺所ならではのモチモチした歯ごたえ。1人前でも充分な食べごたえがある。スープによく絡ませて、音をたててすすっていく。旨い。額には汗も滲み出てくるが、エアコンの冷気が気持ち良い。
さて、ここで黄金灼熱つけ麺も試食した。どんな味になっているのか、興味津々だ。
スープを口にすると、なるほど柚子の良い香り。これが和テイストということか。まろやかな甘さがあり、そこまで辛くはない。麺と絡めて口に運ぶ。旨い。これなら食べ続けられそうだ……と思った瞬間。後から後から、辛さが増してきた。京の黄真珠をはじめとする7種のスパイスは、強烈な辛さ。舌だけでなく唇も痺れ、口全体がカッカと熱くなってくる。これは、やみつきになる爽快感。すでに汗が止まらない状態ながら、麺をすする手も止まらない。ちなみに、ほかのメディア関係者はあまりの辛さにむせこんでいた模様。くれぐれも焦らず、ゆっくり食べたい。
無事に完食して満足感に浸る。さて、ふたたび堀氏に話を聞いた。
オススメの食べ方について聞くと「店舗では、割り飯(お茶碗1杯のごはん)を80円で用意しています。残ったスープに入れて、おじやにして食べるのが人気です」と堀氏。なお、サイドメニューとして唐揚げのサクサクの衣に灼熱ラー油をたっぷり絡めた『灼熱とりから』も同時販売する予定。灼熱つけ麺、黄金灼熱つけ麺のお供としても相性が良さそうだ。
新商品の黄金灼熱つけ麺、食べたスタッフの反応は「辛いけれど風味が豊かで、辛味のなかにある旨味がとても印象的、と評判でした」と堀氏。
ターゲット層については、20~40代の男性客が中心。でも近年は辛いものが好きな女性も増えており、三田製麺所でも1人で来店して灼熱つけ麺の「極限」を注文していく女性がよく見受けられるそう。最後は「暑い夏こそ辛いものを食べて、身体のなかから元気になってもらえれば。たくさんのかたのご来店をお待ちしています」と話していた。