台湾HTCは6月28日、Androidスマートフォン「HTC Desire 22 pro」を発表した。現地での価格は11,990台湾ドル(約55,000円)。日本市場への投入については現時点では触れられていない。
HTCといえば、世界初のAndroid端末「HTC Dream」や日本初のAndroid端末「HT-03A」などを手がけ、Android初期の主要メーカーとして記憶している方も多いであろう。また、一時期はGoogleの独自スマートフォン「Google Pixel」シリーズの開発を受託していたことでも知られるが、この開発チームは後にGoogleへと移籍した。現在のHTCはスマートフォンメーカーとしては一線を退き、VR事業に注力している。
HTC Desire 22 proについても、同社が現在推進しているメタバースプラットフォーム「VIVERSE」との親和性の高さを売りにしている。小型VRグラス「VIVE Flow」との連携に対応するほか、VRヘッドセットなしでもVIVERSE向けコンテンツを楽しめる。
1年半前に発売された「HTC Desire 21 pro 5G」の流れを汲み、スマートフォンとしての基本性能はミドルレンジ相当となっている。SoCこそ今夏のミドルレンジスマートフォンの多くに採用されている「Qualcomm Snapdragon 695 5G」だが、8GBメモリや120Hz駆動の高速ディスプレイを採用している点は、VIVERSEのコンテンツを扱うための余裕を持たせているとも言えそうだ。
HTC Desire 22 proの主な仕様は下記のとおり。
- OS:Android 12
- SoC:Qualcomm Snapdragon 695 5G
- メモリ(RAM):8GB
- 内部ストレージ:128GB
- 外部ストレージ:microSDXC対応
- ディスプレイ:6.6インチ 120Hz 2,412×1,080ドット(フルHD+)
- バッテリー容量:4,520mAh
- アウトカメラ:約6,400万画素 F1.79+約1,300万画素 F2.4+約500万画素 F2.4
- インカメラ:約3,200万画素 F2.0
- 対応バンド(台湾版):5G n1/n3/n7/n20/n28/n41/n78、4G 1/3/5/7/8/20/28/38/39/40/41、3G 1/2/4/5/8、2G 850/900/1800/1900MHz
- Wi-Fi:IEEE 802.11a/b/g/n/ac
- Bluetooth:バージョン5.1
- 外部端子:USB Type-C
- 防水/防塵:IPX7/IP6X
- その他の機能:ワイヤレス充電(リバースチャージ対応)、VIVE Flow連携
- サイズ:約H166.3×W76.9×D9.4mm
- 重量:約205.5g