積水ハウスは6月27日、同社の住生活研究所が実施した「住まいにおける夏の快適性に関する調査」の結果を発表した。調査は6月2日〜3日、全国の20代〜60代の男女500人を対象に行われたもの。
まず、夏場の日中の外出に関する調査結果によると、コロナ禍前と比較して20代は外出(屋外)したいとの回答が1.3倍(36.0%→46.0%)になっている。一方で、30代〜60代では、コロナ禍前から50.8%と半数が自宅で過ごしたいと回答していたものの、現在は57.8%とさらに7%増加している。
次に、自宅で長い時間を過ごす上で、気になることやネックになることについて聞いてみたところ、最も多かったのは「電気代」で64.0%となっている。
夏場にエアコンを利用する人に、コロナ禍前後の夏の電気代の変化について聞いてみると、44.2%が「電気代が上がった」と回答している。「電気代は変わっていない」という人も48.1%いる。
電気代が上がった人の多くは、コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えており、一方で、電気代は変わらない人はコロナ禍前後で自宅で過ごす時間は変わっていないとの回答が半数を超えている。
電気代対策として取り組んでいる事を尋ねてみると、「エアコンを稼働させる時間帯を減らす」が32.8%、「エアコンを稼働する部屋(台数)を減らす(家族で一つの部屋に集まる)」が26.4%、「エアコンとサーキュレーター、扇風機の併用」が24.8%という結果に。
コロナ禍で、自宅で過ごす時間が増えた人のうち、電気代が上がった人と電気代が変わらない人とで電気代対策を比較したところ、電気代が変わらないと回答した方は「自然の風でエアコンを使用しない」が多い傾向となっている。
最後に、夏に自宅で長い時間を過ごす上で重要だと思うことについて聞いてみると、69.8%が「過ごしやすい室内の温度・空調(快適性)」と回答。一方で、「家族とのつながり」を含む「家族との良好な関係性」との回答が47.8%、その他「プライベート空間」が30.0%、「家族との距離感」が19.6%という結果となった。