カンコー学生服の独自研究機関であるカンコー学生工学研究所「かわいい制服研究室」は、かわいい研究の第一人者である大阪大学大学院人間科学研究科の入戸野 宏教授の協力のもと「学校制服における『制服らしさ×かわいさ』の価値」を発表した。

この研究では、私服にはない制服の「かわいさ」とは何かを探り、生徒たちの心理面や行動面に与える効果を調べることで、制服の新しい価値を見出すことを最終目的にし、気に入ったデザインの学校制服を着ることは生徒の自己評価感情(*)にどのような影響をもたらすかを調査した。

*自己評価感情……今の自分が好き、人に負けないところがあるなど

その結果、着たい制服を選んだ理由で最も多かったのは「かわいい」で、約6割の学生が選択した。次に現在の制服に対する満足度を調査では、満足度が高いと感じている学生は、現在の制服を「かわいい」と評価しており、制服の満足度と制服のかわいさに強い関係性があることが分かったという。

女子中高生が考える「制服らしさ」とは、「きちんと感・学生らしさ・安定感」。同時に、制服に期待することとしては、「かわいさ・青春っぽさ」の項目があがった。さらに、生徒の肯定的な自己評価感情が最も高まるのは、「現在の制服」「理想の制服」「お気に入りの私服」の中では「理想の制服」を着用した時であることも判明。

なお、母親の子どもに着せたい制服の理由で最も多かったのは「かわいい」であり、制服を着用する子どもの満足を優先したい母親の思いが示された。