総務省消防庁はこのほど、2022年5月の熱中症による救急搬送状況を発表した。それによると、5月の救急搬送人員数は前年同月比1,042人増の2,668人で、うち半数以上が高齢者だった。
熱中症救急搬送、51.7%が高齢者
年齢別の救急搬送人員数をみると、「高齢者(満65歳以上)」が51.7%で最多。以下、「成人(満18歳以上満65歳未満)」が27.8%、「少年(満7歳以上満18歳未満)」が18.8%、「乳幼児(生後28日以上満7歳未満)」が1.6%と続いた。
搬送された医療機関での初診時における傷病程度をみると、「軽症(外来診療)」が69.2%でトップ。次いで「中等症(入院診療)」が28.3%、「重症(長期入院)」が1.8%となった。
発生場所別の救急搬送人員数は、「住居」が最も多く29.4%。以降、「道路」が17.9%、「公衆(屋外)」が15.6%、「教育機関」が10.3%と続いた。
都道府県別人口10万人当たりの救急搬送人員は、鳥取県が5.96人で最多。次いで、佐賀県5.05人、香川県4.63人、徳島県4.31人、滋賀県4.10人となった。
同庁は、「新しい生活様式」における熱中症予防行動として、こまめな換気や屋外でマスクの必要のない場面では、マスクを外すことなどを心がけるよう呼びかけている。