今回無料公開された海面水温、クロロフィルa濃度、懸濁物質濃度のデータを活用することで、海洋上の気候変動の影響を把握しやすくなり、漁業などへの利用が期待されるという。
ちなみに、海面水温とクロロフィルa濃度については、これまでもアーカイブデータがTellusで公開されていたが、今回からは撮像後最短約70分の準リアルタイムプロダクトが公開される。加えて、直近8日間の観測データから雲などを除去し、平均値を算出した時間統計量データも公開されることとなっており、リアルタイムに近い海水の状況把握ができるようになるとする。
この準リアルタイムプロダクトについては、これまでJAXAから一部研究者へ限定的に提供されてきたもので、個人を含めた一般が閲覧可能な環境で提供されるのはTellusでは初めてのこととなる。
さくらインターネットは今後も随時Tellusのアップデートを実施し、より魅力的なプラットフォームにすべく尽力していくという。そして「宇宙アセットを民主化する」というビジョンのもと、Tellusを通じて衛星データと地上データの産業利用を促進し、衛星データを利用して新たな価値を創造することにより、日本経済およびデジタルトランスフォーメーションの推進に貢献していくとしている。