「月極駐車場」の「月極」、何と読むかご存知でしょうか。ずっと正しいと思っていた漢字の読み方が、実は間違っていた! なんてことがあるとショックですよね。あるいは自分の思い込みで、言葉の意味を取り違えていた、といった経験がある人も多いのではないでしょうか。そこで今回は社会人男女500人に聞いたアンケート「大人になってから知った読み間違い&意味間違い」をご紹介。気づいてみると恥ずかしいこれらの間違い、どんなものが多かったのでしょうか。

  • 読み間違いトップ3は「月極」「雰囲気」「進捗」

読み間違いトップ3は「月極」「雰囲気」「進捗」

まずは読み間違いトップ3をご紹介。「そうそう、分かる!」と納得のワードが並びました。

TOP1:「月極」

「月極」の読み方は「つきぎめ」。「げっきょく」と読んでしまう人が多いようです。月極駐車場の看板でよく見る割にふだん声に出して読むことが少ないせいかもしれません。 「月極」の意味とは、

1か月を単位として契約などをきめること。
(引用:weblio辞書)

とあります。この「1ヶ月毎に決めていく」という意味を考えれば、読み方も憶えやすいのではないでしょうか。

TOP2:「雰囲気」

「雰囲気」は正しくは「ふんいき」。「ふいんき」と読み間違えていたという人が多数いました。なんとなく声に出して読むとき「ふいんき」と言ってしまう気が......。これ、まさに雰囲気で読んでいるということでしょうか。

TOP3:「進捗」

「進捗」は正しくは「しんちょく」。「しんぽ」と読んでしまうのは、捗の漢字のつくりが「歩=ぽ」だからでしょうか。 「進捗」の意味とは、

進み具合・捗り具合、物事がどの程度うまく(順調に)進んでいるか、という意味で用いられる語。
(引用:weblio辞書)

とあります。社会人になってからよく登場する言葉ですので、早めに覚えておくと役立ちますよ。

よくある読み間違い〜ビジネス編〜

先ほど挙げた「進捗」もビジネスシーンでの言葉ですが、このほかにもビジネスの場面でよくある読み間違いをご紹介します。

  • 「添付」ファイルを「そえつけ」ファイルと読むと思っていた。(24歳/金融・証券)
  • 「添付」を「そうふ」と読んでいました。かなり前の話ですが。(30歳/商社・卸)

添付=「てんぷ」はメールでファイルなどを送るときによく使う言葉ですが、人によって違う読み間違いが出てくるんですね。

次はかなりややこしい三例。

  • 「相殺」を「そうさつ」と読んでいた。(29歳/団体・公益法人・官公庁)
  • 「相殺」を「あいさつ」と読んでいた。(40歳以上/建設・土木)
  • 「相反する」を「あいはんする」でなく「そうはんする」と読んでいた。(24歳/電機)

「相」という文字がいろいろやってくれています。差し引いて、互いに損得がないようにすることや長所・利点などが差し引かれてなくなることを「相殺」=「そうさい」といいます。「そうさつ」という読み方も辞書に載っており、間違いではないようです。

もっと早く気づきたかった! 恥ずかしい間違い

  • もっと早く気づきたかった! 恥ずかしい間違い

まだまだあります、次にご紹介するのは思わず笑ってしまう読み間違い&意味間違い。

  • 「お手隙の際」を「おてつきのさい」と聞き間違いしていた。(29歳/金属・鉄鋼・化学)
  • 「大団円」を「だいえんだん」だと思って、間違えて読んでいた。(25歳/医療・福祉)

「お手隙の際」=「おてすきのさい」ですが、「おてつきのさい」と聞き間違えた前後の話を深読みしちゃいますね。大縁談も見てみたいですが、「大団円」=「だいだんえん」とは物語や事件などがうまく、まるく収まる結末のことを意味します。団や円にまとまる、まるくという意味があるんですね。

続いても楽しい間違いをいくつか。

  • 「大喜利」を「ダイキリ」と読み、カクテルか! と言われた。(29歳/金融・証券)
  • 「酸素飽和度」を「酸素フォワード」と言っていた。(26歳/商社・卸)
  • 「加齢臭」は「カレー臭」だと思っていた。(24歳/医薬品・化粧品)
  • 「滑舌」を「カツレツ」と言っていた。(40代/医薬品・化粧品)

ここまでくると間違い方にセンスを感じます!

調査期間:2013年6月26日〜6月26日
アンケート対象:マイナビニュース会員
集計対象数:500人(インターネットログイン式アンケート)

イマドキの読み間違いを調査

  • イマドキの読み間違いを調査

実は今回ご紹介のアンケートは2013年実施。また年月が経過しましたので、イマドキの読み間違いについても調べてみました。

「依存」=いぞん?

「依存」というと「いぞん」と読んでしまいませんか? 実は正しくは「いそん」です。ただし「いぞん」という読み方も広く普及したせいか、辞書にも載っていますしPCやスマホの変換でも出てくるようになっています。ただしもともとは「いそん」が正解だったのです。

「重複」=じゅうふく?

これは「じゅうふく」ではなく「ちょうふく」が正解。ただしこちらも「依存」と同様で「じゅうふく」の方も広く普及し定着しつつあります。だからこそ、本来の正しい「ちょうふく」と読むことができると印象がアップしますよ。

「早急」=そうきゅう?

「早急に対応させていただきます。」といった使い方をするこの言葉。実は「そうきゅう」ではなく「さっきゅう」が正解。これは間違えやすいのではないでしょうか。もはや「そうきゅう」が定番化しているような昨今であるといっても良さそうに感じます。

まとめ

なんとなく間違って覚えていた漢字や言葉、身の周りに案外あるものですね。何となく読み方に確信が持てなかったり、意味があやふやな言葉は、一度辞書で調べてみるといいでしょう。正しい読み方や意味を知ると、語彙力がアップして、コミュニケーション力もあがるかもしれません。

特に年配の大先輩方と話をする時には、きちんとした日本語を使っていると好感度が上がること間違いなし。人間、間違えてこそ進歩するもの。その読み間違い&意味間違い、次に生かして知識を高めていきましょう!