横文字のビジネス用語は慣れていないと、とっさに意味が出てこず、戸惑ってしまうことも多いもの。しかも「フィックス」には異なる2つの意味があります。
本記事では「フィックス」のより詳しい意味やどんなシチュエーションで使うのか、具体的な例文などを紹介します。
「フィックス(fix)」の意味とは? 2つの異なる意味を持つ
「フィックス」はビジネスシーンでよく使われる言葉です。早速意味を見ていきましょう。
一般的なビジネス用語としての「フィックス(fix)」の意味は「決定」
「フィックス」は英語で「固定する」「決定する」といった意味がある動詞です。
他にも多くの意味を持つ単語ですが、ビジネス用語で使う場合は「固定」「決定」の意味で使われるのが一般的。「これはフィックス事項」「これがフィックス版」というように表現する場合は、すでに決定しており、決定内容は覆らない、という意味になります。
IT用語としての「フィックス(fix)」の意味は「修正」
一方で「フィックス」には「修正する」するという意味もあり、IT用語ではプログラムの修正をフィックスと呼ぶこともあります。
どんなシチュエーションで使う言葉?
ビジネス用語のフィックスは、日本語にすれば「最終決定」という意味を持つので、さまざまなシーンで使える言葉です。例えば会議などで決定したことについては「これはフィックス事項です」と言うことができます。意思決定されたものなので、その内容は覆ることはない、という意味も含んでいます。
また、スケジュール調整で動かせないもの、双方で合意したもの、変更できない条件などに関してもフィックスは使えます。
ドキュメントや設計書などの書類に関して、チェックが完了し決定稿となったものを「フィックス版」と呼ぶことも。こちらも「最終稿」なので、これ以上の変更はない、という意味を持っています。
そのため、「これがフィックスですか?」という問いかけをすれば、その内容がどの程度固まっているものなのかの確認もできるわけです。
フィックスの具体的な使い方を例文で確認
具体的にフィックスの使い方を見ていきましょう。
- 「設計図はこれがフィックスということになりました」
- 「最終納期は25日でフィックスでお願いします」
フィックスは最終決定という意味で使われるので、「フィックスで」という言葉が入ったら、変更は受け付けないという意味になります。設計図や請求書などはもちろん、日程でもフィックスされたものは「変更は受け付けない」という意味になりますので、フィックスと言われたものに対し変更を求めるのはNGです。
会話で使う場合は、
- 社員A:「どの図面でフィックスされましたか?」
- 社員B:「こちらの修正案がフィックス版です」
のように使います。この場合は、この修正案が最終決定案である、という意味になります。
「フィックス」と言われたら基本的には変更は不可
ビジネス用語としてのフィックスは「最終決定」という意味なので、フィックスという言葉が使われたらこれ以上の変更はない、ということになります。確定度合いが最も高いものに対して使いましょう。
なおIT用語としては「修正する」という意味があります。どちらの意味で使うかは、業界やシーンによって異なりますので、フィックスには主に2つの意味があることを知っておきましょう。