スノーピークは6月23日、岩手県が公募した「陸前高田オートキャンプ場施設整備事業」の指定管理予定者として選定され、基本協定書を締結したことを発表した。スノーピークの直営キャンプ場が開業するのは岩手県内では初。開業は2023年度を予定している。

  • 陸前高田オートキャンプ場(イメージ)

今回のキャンプ場の開設地は、2011年の東日本大震災後に仮設住宅が設置され、多くの被災地が入居していた場所。震災から10年が経過した2021年には市街地の復興が進み、仮設住宅エリアとしての役目を終えたことから、キャンプ場としての原状復帰が行なわれた。

開設地は、豊かな自然資源に囲まれながら、盛岡市や仙台市から車で2時間ほどというアクセスの良さも魅力的な地域。同地において、キャンプフィールド(約120サイト)に加え、モバイルハウス「住箱」3棟(同社施設)、同社直営のストアや開放的な多目的広場やコミュニティスペースも備える施設を整備する。

また、地元運営組織による観光案内や地場産品の直売所を併設し、震災からの復旧・復興を見据え地域との交流や、体験価値を提供する拠点施設を目指す。

同社がこれまで培ってきたアウトドアの知見と、陸前高田市の自然資源を活用し、相互に連携協力しながら、地域の活性化やアウトドアが楽しめる拠点を目指し、さらなる魅力向上に寄与していくという。