リゾート地として不動の人気を誇る沖縄。ドライブのイメージが強いですが、あえて自転車で周ってみることで、車では見えてこなかった沖縄本島の新しい魅力が発見できます。
今回、マイナビニュース会員に聞いた沖縄県のオススメサイクリングコースから、Webサイト「健康おきなわ21」で沖縄県文化観光スポーツ部スポーツ振興課が提案するコースをご紹介します。
南部パワースポットをめぐるコース
最初にご紹介するのが、沖縄本島南部のパワースポットをめぐるサイクリングコース。「ユインチホテル南城」をスタートし、南城市の見どころをめぐって戻ってくる全長35.3kmの道のりです。
沖縄の美しい海を眺めながら走れるこのコースでも一番のハイライトといえるのが、沖縄本島有数の絶景スポットとして知られる「ニライ橋・カナイ橋」。「ニライカナイ」とは「海のかなたにある理想郷」という意味で、コバルトブルーの海をバックにした全長660mの橋は、まさに“楽園に続く道”のようです。
ニライ橋・カナイ橋に行く途中、太平洋が一望できる知念岬や、世界遺産にも登録されている琉球王国最高の聖地「斎場御嶽(せーふぁうたき)」にも立ち寄ってみましょう。
コースの後半で通る「おきなわワールド」は、沖縄の文化や自然をまるごと体験できる県内最大のテーマパーク。なかでも玉泉洞は、約30万年の歳月をかけて自然が造り上げた神秘の洞窟。その規模は全長5,000mと国内最大級(一般公開部分は890m)で、無数のつらら石がぶら下がる光景や幻想的な「青の泉」など、自然の驚異に圧倒されること間違いなしです。
■おすすめ読者コメント
・自然がいっぱいで広々としている(40代女性/沖縄県/医療・福祉・介護サービス)
・海がキレイだから(40代男性/沖縄県/その他)
中部リゾートエリアコース
中部リゾートエリアコースは、東海岸と西海岸をめぐる中級レベルコース。スタート地点とゴール地点はいずれも宜野座村の漢那(かんな)ビーチです。
全長約102kmのサイクリングコースだけあって、見どころも充実。特に見逃せないのが、うるま市の「海中道路」です。沖縄本島と平安座島(へんざじま)を結ぶ全長約5kmの海上橋で、どこまでも広がる青い海に囲まれてのサイクリングは爽快そのもの。
本島を横断して西海岸へと至ると、米軍基地がある嘉手納(かでな)のアメリカンなエリアや、陶芸窯元が集まる読谷村の「やちむんの里」、世界遺産・座喜味城跡(ざきみじょうあと)など、時代ごとに移り変わってきた沖縄の多彩なカルチャーが感じられるスポットが続々と登場します。
さらに北へと進み、沖縄本島を代表するリゾートエリア・恩納村(おんなそん)へと入れば、リゾート気分も最高潮に。コースから少し外れて、断崖の下に透き通ったブルーの海が広がる真栄田岬に足を伸ばしてみるのもいいでしょう。
ゴール付近には「タピックタラソセンター宜野座」があり、珍しいタラソテラピー(海洋療法)が体験できます。温かい海水を用いたジャグジーや岩風呂で、サイクリングの疲れを癒してはいかがでしょうか。
おすすめ読者コメント
・海の景色が素晴らしい(50代男性/愛知県/その他)
北部~羽地内海サイクリングコース
沖縄本島北部のやんばるエリアをめぐる「北部~羽地内海サイクリングコース」のうち、距離の長いルートが「本部・羽地周遊コース」。名護市役所(羽地支所)を出発し、時計回りに周ってまた戻ってくる全長約52mのコースです。
沖縄本島の中でもとりわけ雄大な自然が広がるエリアだけに、沖縄らしい青と緑の絶景が存分に堪能できます。
スタート地点にほど近い名護市の「羽地内海」は、「沖縄の松島」「沖縄の瀬戸内海」とも称される沖縄八景のひとつ。嵐山展望台からは、緑濃い大小の島々が浮かぶ内海の見事なパノラマが広がっています。
今帰仁村(なきじんそん)と屋我地島(やがじしま)を結ぶ「ワルミ大橋」は、野性味あふれるやんばるの大自然が眺められる橋。コースからは外れますが、屋我地島から古宇利大橋を渡れば、「ハートロック」で有名な古宇利島にも足を伸ばせますよ。
さらに、本島の先端付近にある「沖縄美ら海水族館」を通るのもポイント。ジンベエザメやマンタが悠々と泳ぐ大水槽は、一度は見ておきたい沖縄観光のハイライトのひとつです。水族館の近くにある「備瀬のフクギ並木」に立ち寄って、神秘的な静けさを感じてみるのもいいでしょう。
おすすめ読者コメント
・海の景色が素晴らしい(50代男性/沖縄県/その他)
沖縄本島のサイクリングコースは立ち寄りスポットも満載で、自分なりにアレンジしながら観光とセットで楽しめるのが魅力。また、今回ご紹介した本島だけでなく、離島を一周するという楽しみ方もあります。
暑さ対策は万全にしつつ、サイクリングで風を切って沖縄の自然や文化を満喫してはいかがでしょうか。