リクルートの美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」は6月23日、「美容センサス2022年上期<美容室・理容室編>」の結果を発表した。同調査は2月10日~18日、全国の人口20万人以上の都市に居住する15~69歳の男女1万3,200人を対象に、インターネットで実施した。
今回は、過去1年間における美容室・理容室の利用に関してアンケートを行った。
美容室・理容室の利用率(過去1年間に1回以上利用)は男女とも前年からほぼ横ばいが続いている。1回あたりの利用金額は女性7,345円(前年比415円増)、男性4,553円(前年比189円増)で、男女ともに、2012年からの調査以来の最高額を更新した。
年間利用回数は、男性5.37回、女性4.15回で、男女とも前年とほぼ同じだった。2022年は、最も少ない利用回数の「年1回利用者」と、最も多い利用回数の「12回以上」の両極が前年からそれぞれ増加傾向にある。
美容室利用者の店販(サロンで販売している「商品」)の過去1年間での購入率は、男女とも前年横ばいで、年間購入金額は女性が前年比 8.9%増の1万1,935円、男性は前年比4.5%増の8,856円で男女ともに購入金額が増加した。
サロン利用にかかった時間について聞くと、女性は前年の88分から85分、男性は前年の54分から51分に減少している。また、男女とも「30分未満」の利用者が大幅に増加した。サロンの利用時間は男女とも過去5年間で最も短くなっている。
メニューの利用について調べると、女性の「カラー」利用率が53.7%(前年比0.5pt増)と増加。「縮毛矯正・ストレート」(14.8%)、「まつげパーマ・カール」(4.9%)も過去5年で最も高い。男性は「カラー」(19.0%)が前年から1.2ポイント増加した。
女性全体でみたカラー施術の1位は「単色カラー」、2位は「白髪染め・グレイカラー」、3位に「ブリーチ」、4位が「インナーカラー」だった。年代別で見ると、40代までは「単色カラー」が最も多いが、50・60代は「白髪染め・グレイカラー」が1位となっている。20代以下の女性は「ブリーチ」の利用率が高かった。