エン・ジャパンが運営するリファレンスチェックサービス「ASHIATO(アシアト)」は6月22日、「リファレンスチェックに関する意識・実態調査(転職者編)」の結果を発表した。同調査は5月18日~19日、リファレンスチェック経験者・推薦者248名を対象に、インターネットで実施した。
「リファレンスチェック」とは経歴照会や身元照会と訳され、採用活動の過程で、候補者の前職での働きぶりや人柄について候補者とこれまで一緒に仕事をしてきた第三者(前職の上司・同僚など)に問い合わせること。
リファレンスチェックを経験したことがあるビジネスパーソンに、企業の選考フローにリファレンスチェックが必要だと思うか尋ねたところ、67.0%が「必要」「どちらかというと必要」と答えた。転職時に実際にリファレンスチェックを経験したビジネスパーソンの約7割が、企業の選考フローにリファレンスチェックが必要だと感じていることがわかった。
リファレンスチェックを経験者・推薦者に、リファレンスチェックについてどのようなイメージを持っているか聞くと、58.9%が「ポジティブ」(ポジティブ:20.6%、どちらかというとポジティブ:38.3%)、16.1%が「ネガティブ」(ネガティブ:4.0%、どちらかというとネガティブ:12.1%)と回答した。
企業からリファレンスチェックを依頼された際、周囲に頼める人(上司、同僚、部下)がいるか質問したところ、82.7%が「いる」と回答した。
リファレンスチェック経験者に、リファレンスチェックの回答を依頼した際の推薦者の反応について聞くと、56.5%が「好意的だった」(好意的だった:20.0%、どちらかというと好意的だった:36.5%)と答えた。11.5%は「好意的ではなかった」(好意的ではなかった:3.5%、どちらかというと好意的ではなかった:8.0%)と回答している。
リファレンスチェック推薦者に、リファレンスチェックの回答を依頼された際、どのように感じたか聞くと、49.0%が「抵抗を感じた」(抵抗を感じた:14.5%、どちらかというと抵抗を感じた:34.5%)、51.0%が「抵抗は感じなかった」(抵抗は感じなかった15.5%と答えた。
リファレンスチェック経験者に、リファレンスチェックは、転職者にとってもメリットがあると思うか尋ねると、58.0%が「メリットがある」(メリットがある:17.0%、どちらかというとメリットがある:41.0%)と答えた。リファレンスチェックが自身のPRに繋がると思うか質問したところ、67.5%が「PRに繋がる」(PRに繋がる:25.5%、どちらかというとPRに繋がる:42.0%)と答えている。
リファレンスチェックは、転職者にとってもメリットがあると回答した人に、どのようなメリットがあるか聞くと、「自己PRに繋がる」(59.5%)が最も多かった。次いで「客観的な評価を伝えられる」(49.1%)、「選考方法が平等になる」(41.4%)となっている。