昨年からデバイス連携の強化に取り組んでいるGoogle。Chrome OSの最新アップデート(ChromeOS 103)で、スマートフォンハブ(Phone Hub)やニアバイシェア(Nearby Share)によるAndroidデバイスとの新たな連携機能がChromebookで利用できるようになる。
スマートフォンハブ(Phone Hub)は、Chromebookの画面でスマートフォンの機能にアクセスできる機能だ。スマートフォンの通知の確認、スマートフォンのChromeで開いているタブの表示、テザリング機能やデバイスを"探す"機能の管理などをChromebookで行える。アップデートによって、スマートフォンハブが新たにスマートフォンのカメラロールへのアクセスにも対応する。スマートフォンで写真を撮ると、自動的にChromebookのスマートフォンハブの「Recent photos」に表示され、ワンクリックでChromebookに転送してドキュメント作成などに使用できる。これまで数ステップを要していた写真の転送が、Chromebookからの簡単な操作で完了する。
ニアバイシェアは、近くにあるAndroidデバイスやChromebookとの間でファイルやアプリを送受信できる機能。新たに、ChromebookがWi-Fiネットワークに接続する際に、ニアバイシェアを使って接続設定済みのAndroidスマートフォンから接続認証を受けられるようになる。具体的なステップは、Androidデバイスの設定アプリで、「ネットワークとインターネット」の「インターネット」から接続しているWi-Fiネットワークを選んで「共有」を選択。QRコードの下にある「ニアバイシェア」タイルをタップし、Wi-Fiネットワークに加えたいChromebookを選択する。パスワードを探したり入力する手間なく、速やかにWi-FiネットワークにChromebookを加えられる。
夏後半には、対応するヘッドホン/イヤホンなどのペアリングを簡単にする「Fast Pair」をChromebookでも利用できるようになる。Chromebookの近くで対応アクセサリの電源をオンにすると検出され、ポップアップ通知から素早くペアリング設定を完了できる。Fast PairによるペアリングはGoogleアカウントに保存され、同じアカウントで利用するデバイスでペアリングした対応アクセサリの情報が共有される。