歌舞伎俳優の坂東彌十郎が、BS松竹東急のドラマ『シネコンへ行こう!』(7月4日スタート、毎週月曜22:30~)に出演することが決定した。
とある地方都市の営業不振にあえぐシネマコンプレックス(通称:シネコン)を舞台にした、笑いあり涙ありのコメディ群像劇の同ドラマ。主人公・水沢健太役を連続ドラマ初主演となる渡辺大が、新人マネージャー・中塚香織役を北乃きいが演じる。
彌十郎は、第2話のゲストとして出演。従業員たちに注意して回り、ついには支配人の水沢にも物申す謎の老人客役で登場する。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)で、主人公の父・北条時政役を人間味あふれる味わい深い芝居で好演し、ネットやSNS上で“時政パパ”と人気を博している彌十郎。現代を舞台にしたドラマへ出演するのは、2020年の『MIU404』(TBS)以来、2作目となる。
彌十郎は「ドラマ出演のお話をいただいた時、慣れない現代劇、私で大丈夫なのかと思いました。(台本を読んで)普段何気なく訪れている、シネコンに関わる人達の想いに触れられたように思いました。私が演じた城崎志郎役のモデルとなった城戸会長(元・松竹会長)には子供の頃に一度だけお会いしていますが、何か不思議な感覚です。このドラマを通して1人でも多くの方に大きいスクリーンで観る映画に興味を持っていただきたいと思います」とコメントした。
また、レギュラーキャストも発表。「シネマインみらい」最古参の社員で映画マニアのマネージャー・渋井寛治役に、芹澤興人。アルバイトスタッフ役として、松丸航平役・中山慎悟、竹村栞那役・三木理紗子、丸川朋美役・阿久澤菜々、梅本茜役・斎藤さらら、本郷由芽役・久遠明日美のフレッシュな5人が脇を固める。
ほかにも、キービジュアルを公開。水沢たちが働くシネコン「シネマインみらい」のロビーを背景に、ポップコーンやドリンク、ホットドッグといった映画館ならではのフードが飛び交う中、テキパキと指図する香織と、チラシの入ったダンボール箱を手にアタフタと動き回る水沢の姿が描かれ、シネコンでの慌ただしい日常の一コマを切り取ったようなビジュアルに仕上がっている。
そして、水沢や香織をはじめ「シネマインみらい」の従業員たちが登場する予告映像を公開。BS松竹東急の公式YouTubeチャンネルで先行公開している。
主題歌は、上野大樹の「きみと雨」に決定。上野は「素敵な作品に関われたこと、とても光栄です。“シネコンへ行こう”…幼い頃からその場所には沢山の夢や憧れが詰まっていました。大人になった今でも足を運ぶと家を出るその瞬間からワクワクします。そんな僕らは知らないシネコンの裏側。どんなドラマが詰まっているか、僕もとても楽しみです。主題歌『きみと雨』は雨を彩るテーマの大切な人との歌です。シネコンに詰まった夢や憧れがどんな人達によって彩られていたのか。是非ともご覧下さい!」と話している。