2022年11月1日、愛知県長久手市の「愛・地球博記念公園」内に「ジブリパーク」が開園。その全容を紹介する「ジブリパークとジブリ展」が、7月16日より長野県立美術館を皮切りに、全国5会場を巡回する。
ジブリパークの制作現場を指揮する宮崎吾朗監督の、これまでの仕事と作品を振り返るとともに、スタジオジブリの最新作ともいえる「ジブリパーク」をどのように考え、描き、つくっているのかを、初公開となる数々の制作資料とともに公開。その展示内容の一部を紹介する。
同展では、映画『となりのトトロ』でおなじみの「ネコバス」が登場する。
ジブリパークは、アニメーションの世界を自分の足で歩き、秘密を発見する場所。公園の地形を生かして建てられた建物や、もともと屋内プールだった施設の中につくられたジブリの大倉庫には、ジブリの秘密がいっぱい。宮崎吾朗監督が手がける、ジブリパークの舞台裏へと案内する
ジブリの大倉庫
ジブリの大倉庫は、素敵なものや怪しげなものがごちゃごちゃと混ざっている、不思議で楽しい空間。子どもたちが体を使って自由に遊べる部屋「ネコバスルーム」は映画『となりのトトロ』の世界がモチーフとなっており、子どもたちはネコバスに乗って遊べるという。
同展では、ネコバスルームの室内模型や、そこに置かれるネコバスの制作過程で使用された模型を展示。また、ジブリの大倉庫の「にせの館長室」を再現し、映画『千と千尋の神隠し』に登場する湯婆婆が執務室で仕事に没頭する姿を目にできるという
青春の丘 バロンの人形
青春の丘の「地球屋」では映画『耳をすませば』に登場するバロンに出会える。同展では、バロンの人形を制作する過程で使用された模型などを展示する。
魔女の谷 ハウルの城
2024年春に開園する魔女の谷には映画『ハウルの動く城』に登場する「ハウルの城」が建てられる。この城の中には、本当に入ることができるという。同展ではハウルの城を建てる過程で使用された模型を展示する。
ジブリの大倉庫の注目展示のひとつ、「ジブリのなりきり名場面展」では、スタジオジブリ作品で描かれた印象的なシーンを立体造形やパネルで表現し、来園者が映画のワンシーンの中にいるかのような気分を味わえる体験型の展示を行う。
同展には「ジブリのなりきり名場面展」から、映画『千と千尋の神隠し』のワンシーンが登場。主人公・千尋の気分になってカオナシと一緒に記念撮影を行える。
2005年「愛・地球博」のパビリオンとして、宮崎吾朗監督が陣頭指揮を執り、本当に人の住める家として建てられた映画『となりのトトロ』の「サツキとメイの家」。ジブリパークではどんどこ森のランドマークとなる。
同展ではこの家を再現し、内部の写真も大公開。さらに、実際に使用された部材を使用したパーゴラ(格子状の日除け棚、書斎のテラスに設置されていた)が本物と同じサイズで登場する。
三鷹の森ジブリ美術館で開催された企画展示「アーヤと魔女」展(2021年6月~22年5月)を再現。2DCGと3DCGの違いとは? 背景美術や小物、食べ物の表現とは? スタジオジブリならではの3DCGアニメーションのつくり方、その制作のあらましを宮崎吾朗監督自らが解説した展示となる。
ほかにも、三鷹の森ジブリ美術館、『ゲド戦記』や『コクリコ坂から』など、宮崎吾朗監督の仕事を貴重な資料とともに一挙紹介する
※混雑状況によりフォトスポットは変更になる場合がある
会期・会場:
<長野会場> 2022年 7月16日~10月10日 長野県立美術館
<愛知会場> 2022年10月29日~12月25日 愛知県美術館
<熊本会場> 2023年 1月20日~ 3月26日 熊本県立美術館
<兵庫会場> 2023年 4月15日~ 6月25日 神戸市立博物館
<山口会場> 2023年 7月15日~ 9月24日 山口県立美術館