いまや電話やメールはもちろん、時間を確認するのも写真を撮るのもスマホを使うのが当たり前の時代。地図を見る際もスマホの地図アプリを使う人が多いと思いますが、「災害などでスマホの電池がなくなったら…」「スマホが使えなくなったら…」と考えたことはありますか?

警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai)が、そんなリスクへの対策を呼びかけています。

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皆さんはバッグの中にポケット地図を入れていますか?災害時、普段使っている道が通れない場合などに重宝すると思います。携帯電話の地図アプリではバッテリーを消費しますし、携帯は情報収集や連絡方法の必需品です。充電を温存するためにも、ポケット地図の方が使えると思います。一冊いかがですか?(@MPD_bousaiより引用)

この投稿に対しリプライや引用リツイートでは、「その発想はなかった。ポケット地図入れるようにしておこう」「なるほどね・・・確かに地図のバッテリ消耗めちゃくちゃ早い」といった納得の声が。

一方、「職場ほか都内の主要地から家に帰るルートを4本くらい頭のなかにいれてる」という人もいたほか、「最近の人は『スマホに慣れすぎて、地図を見て移動する』のは、イザという時は混乱するかもしれないので、その辺のノウハウも指南してあげると良いかも?」といったコメントもありました。

確かに、地図を読むのが得意でない人は、紙の地図では現在地がわからないといった問題もありそうですね。ポケット地図の携行が万人にとってベストな選択肢とは限りませんが、スマホ1台にさまざまな役割を依存しすぎるのは考えもの。

いつ巨大地震がくるかわからない災害大国に住んでいるからこそ、「いつも使っているスマホの地図アプリが使えなくなったらどうするか」を考えておくことが大切だといえるでしょう。

警視庁の「帰宅困難者対策」のページで紹介されている「帰宅困難者心得10か条」では、「作っておこう帰宅地図」「ロッカー開けたらスニーカー(防災グッズ)」「季節に応じた冷暖準備(携帯カイロやタオルなど)」といった項目もあります。

東日本大震災で首都圏でも大量の帰宅困難者が出た直後は、職場にスニーカーを置いておくなどの対策を取る人も増えましたが、あれから10年以上経って気がゆるんでしまった人もいるのではないでしょうか。

災害時は、日頃からのちょっとした準備が命運を分けることもあります。あまり不吉なことを考えたくないのは事実ですが、自然災害に「待った」は通用しません。いつ何が起こるかわからないからこそ、気を抜かずに普段からの備えを意識したいものですね。