Apple Payで支払おうとして残高不足ということは、SUICAやPASMOといった事前にチャージして使うスタイル(プリペイド方式)の電子マネーを使おうとしたのですね。はい、残高不足では支払いが発生しませんから、そのまま放置して問題ありません。

Apple Pay/Walletアプリに登録した電子マネーで支払うときには、決済手続きの前に端末との間で残高照会処理が行われます。照会により支払えるだけの残高があると確認されたあとに、実際の決済処理が行われるのです。

残高照会して支払うだけの金額がない状態、いわゆる残高不足が判明すると、Apple Pay/Walletアプリに「支払いなし」という情報を残して決済手続きは中断されます。その履歴を見れば、「カード照会」という残高照会手続きが行われた日時を確認できます。

ところで、FeliCa/おサイフケータイに対応したある種類の公共交通機関では、Apple Payに残高があるにもかかわらず「支払いなし」と表示されることがあります。その一例が、料金後払い方式の路線バス。乗車するときのタッチで残高照会を行い、降車するときのタッチで支払いを行うのです。だから、料金後払い方式の路線バスに載ると、乗り降り両方のタイミングでApple Payに履歴が残ります。

残高不足が生じた場合は、その後の支払いをスムーズに進めるためにも速やかにチャージしましょう。駅のチャージ専用機やコンビニエンスストアのレジなどで現金をチャージするだけでなく、Apple Payに登録したクレジットカードを使いその場でチャージする方法も使えるので、臨機応変に使い分けるといいでしょう。

  • Apple Payで残高不足、放っておいて問題なし?