JR西日本は23日、宇治市と同社の間で2017年度に協定を締結し、2020年3月から着手している奈良線の六地蔵駅改良工事に関して、駅設備等の概要が決定したと発表した。2023年春頃の供用開始を予定している。
計画では、バリアフリー化と地下鉄乗換え利便性の向上のため、駅舎を京都方面に移転。ホームも京都方面へ延伸・移設し、ホーム・階段幅員の拡大やホーム部分の曲線緩和を行うことで安全性向上を図る。改札内にエレベーターを1基新設し、上り1基だったエスカレーターを上り・下り1基ずつ(計2基)に増備。バリアフリートイレも設けられる。
新駅舎のコンセプトは「六地蔵の歴史継承と周辺開発をリードする新しい玄関口」。今後の駅周辺の発展を見据え、宇治市の新たな玄関口にふさわしい「ゲート」をイメージした外観デザインとした。六地蔵の地名の由来となった大善寺六角堂(通称「六地蔵尊」)から着想を得て、コンコースに六角形の吹抜け空間を設ける。
新駅舎・ホームの供用開始は2023年春頃を予定。なお、駅前広場に関しては宇治市が改良工事を実施する予定となっている。