新規参入者の増加と大規模投資を伴うダイナミックなサプライチェーン
Yoleによると、GaNサプライチェーンへの新規参入が目立ってきているという。例えばロームはテレコム/データコムアプリケーション向けに150V GaN製品を提供している。また、ベルギーの新規GaNファウンドリであるBelGaNは、最近、同国にあるonsemiのレガシーファブを買収している。資金調達の面では、Navitasは、Live Oak Acquisitionとの10億4000万ドル相当の契約を行ったことを特別目的買収会社(SPAC)を通じて公開している。
中国では、政府の支援を受けたGaNプレーヤーの投資が増えているという。例えばInnoscienceは4億ドル以上を投じて、現在の月間1万枚(200mmウェハ)の生産能力を2025年までに月間7万枚に拡張することを計画しているという。GaNパワーデバイスの中国内サプライチェーンは、特に消費者市場向けに構築が進んでいるとする。
なお、8インチウェハ化の進展やサプライチェーンの統合により、GaNの製造コストは下がってきているとのことで、中でもコストの大部分を構成するエピタキシー工程では、内製か外部委託かの使い分けがポイントになりつつあるという。