レトルト食品専門メーカーのにしき食品は6月17日、自社ブランド「NISHIKIYA KITCHEN(ニシキヤキッチン)」の新店舗を東京ミッドタウン(東京都港区・六本木)ガレリアB1にオープンした。都内の直営店は初となる。
「NISHIKIYA KITCHEN 東京ミッドタウン店」は、東京都内では初となる物販とテイクアウト専門店。名物のレトルトカレーはもちろん、温めるだけでカンタンに食べられるスープやパスタソース・おかゆに加え、子ども向けのシリーズなども数多く取り揃えている。
テイクアウトのカレーは常時50種以上
テイクアウトの「カレーポット」も販売。宮城県産つや姫のごはんにニシキヤキッチンのレトルトカレーをかけて提供される。ランチタイム以外であればテイクアウトが可能なカレーの種類は常時50種以上。レトルトだからこそできるラインナップの豊富さが魅力だ。人気の「自家製コールスローサラダ」はカレーとセットで購入することができる。
宮城県岩沼市に本社を構えるにしき食品は、つくだにの製造・販売を行っていた企業。1981年、菊池洋氏が代表取締役会長兼社長に就任するとともにレトルト事業に参入した。菊池氏はもともと凸版印刷でレトルト食品の印刷を担当しており、「世の中はこれからレトルトだ」と確信していたそう。しかし、当時はボンカレーのテレビCMが全盛期の時代。営業をかけても相手にされなかったことからまずは業務用レトルト食品の販売から始めたという。
最も注力しているのは商品開発。特に水にこだわり、浄水機には最も設備投資をしているのだそう。塩にもこだわり、沖縄のシママースを使用している。営業本部本部長の菊池洋一氏によると、「この2つにこだわることで素材が生きてくる」とのことで、添加物を入れなくてもよくなるのだ。
商品開発の力の入れ方は、本場志向。これまでに100回以上インドにカレー研修に行き、現地の料理教室に参加したり、各家庭の秘伝のスパイス配合を教わったりなどして実際にインドの家庭で作られるカレーレシピを教わっているのが本格的味わいの秘訣だ。
レトルトカレーの人気3商品を実食
そんなにしき食品でぜひ味わいたいレトルトカレー3種類をご紹介したい。
人気NO.1! レモンイエローのカレー
2014年の発売以来、ニシキヤキッチン不動の人気NO.1商品は「レモンクリームチキンカレー」。レアチーズケーキから着想を得たというまさかの発想だが、さらにその色も斬新!
最初は色味にちょっとびっくりしつつも、お皿に盛ると香りがよく急激に食欲がわいてくる。シチリア産レモンの皮と果汁、そこにクリームを合わせることで爽やかさとマイルドさが絶妙にマッチする味わいが楽しめる。一口食べるとカレーにしては華やかな酸味のとりこに! 不動の人気なのもうなずけた。
本場インド味の魚カレー
続いては「ケララフィッシュ」。南インド地方の魚のカレーで、現地に通いつめ教わった秘伝のスパイスの配合にトマトの酸味が感じられる味わい。
本場のスパイスの配合だけあって、クセは強い。しかし、「ん?! なんだこれは!?」と食べているうちにどんどんハマっていくのがわかるのが不思議だ。
1食5,000円の超高級カレー
最後は、なんと1食5,000円のレトルトカレー! 東京ミッドタウン限定カレー、その名も「A SPECIAL,GREAT,FANTASTIC,AMAZING,SUPER DELICIOUS CURRY SENDAI BEEF STEAK CURRY」。店員さんに言うのが恥ずかしい場合は「仙台牛カレー」で通じる。
柔らかな仙台牛のブリスケットのステーキをなんと1食分に1枚使用しており、カレーソースはその肉の旨味に負けないよう、深みとコクのある味に仕上げている。
そりゃ美味しいよ、と思いながら食べるわけだが、その予想を上回る美味しさ。ほろほろと崩れる仙台牛が気分を最高のものにしてくれる。ルーは甘めで旨味がぎゅっと凝縮されている感じがある。何度も食べることはできないからと噛み締める分、よけいにその美味しさを堪能できる。
今回オープンした東京ミッドタウン店は直営店としては6店舗目。2021年にブランドリニューアルを行った際、ブランド発信をする拠点として都内への出店を決めたという。今後は都内に数店舗展開したいと考えているとのことで、今後さらにニシキヤキッチンのレトルトカレーを楽しめる場所が増えそうだ。