ソニーは、高音質・パワフルモデル「XG」シリーズのBluetoothスピーカー「SRS-XG300」を7月8日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は34,000円前後を見込む。カラーはブラックとライトグレーの2色。

  • SRS-XG300。左からブラック、ライトグレー

「XG500」(2021年発売/実売42,410円)で採用していた、ファブリック素材で覆った“鼓”のような円筒状デザインを継承しつつ、本体サイズと重さを318×136×138mm(幅×奥行き×高さ)/約3kgまで小型軽量化(XG500は460×215×256mm/約5.6kg)し、低価格化も図った。IP67の防塵防水仕様で、家の中だけでなく屋外にも持ち運んで使える。既存のXG500も併売される。なお、広いリスニングエリアを実現した新しい「XE」シリーズ新製品については別記事で紹介する。

  • SRS-XG300を持ったところ。既存のXG500よりもコンパクトで、片手でも持てる

独自の技術でスピーカー本体のサイズに合わせて振動板の面積を最大化させた、矩形(角を落とした四角形)の振動板が特徴的な「X-Balanced Speaker Unit」(ウーファー)と、約20mm径のツイーターを各2基組み合わせた2ウェイスピーカーシステムを内蔵している。

XG500で好評だったという「クリアでバランスの取れた音質」はそのままに小型化を図っており、ウーファーの振動板は約61×68mmまでダウンサイズ(XG500は約110mm×110mm)。ウーファーとツイーターに独立したアンプを使うバイアンプ構成と、低域増強のために本体両サイドに備えたデュアルパッシブラジエーター、高剛性エンクロージャを組み合わせることで、幅広いジャンルに適した高音質と、キレや存在感のある低音、臨場感のある迫力サウンドを楽しめるようにした。

  • 側面のパッシブラジエーター。LEDライティング機能も装備する

デジタルアンプS-Masterを内蔵し、音楽ストリーミングサービスなどの圧縮音源もクリアなサウンドで聞ける「DSEE」も備える。サウンドモードでは、低域をさらに強化する「MEGA BASSモード」と、DSP処理で歓声や拍手、余韻成分を効果的に拡散してライブ会場のような音響を再現する「LIVE SOUNDモード」が引き続き利用できる。

  • SRS-XG300(ブラック)

  • SRS-XG300(ライトグレー)

本体を持ち運ぶときに使う格納式ハンドルを上部に装備。XG500のハンドルは固定式だったが、XG300ではハンドルを使わないときは本体に格納できるようにした。両サイドには音楽に合わせて光るライティング機能を装備し、間接照明のような落ち着いた演出が楽しめる。

  • ハンドルを引き出したところ

  • ハンドルを格納したところ

対応するBluetoothコーデックはSBC、AAC、LDAC。ステレオペア再生や、対応する複数台のBluetoothスピーカーを最大100台まで同時接続できる「パーティーコネクト機能」にも対応する。スマートフォンアプリ「Music Center」と「Fiestable」から各種操作や設定が行える。スマホと組み合わせてのハンズフリー通話も可能だ。

連続再生時間は最長約25時間(MEGA BASSモード、音量約24で再生時)。急速充電にも対応し、約10分の充電で最大70分音楽を聴ける。ステレオミニ入力と、XG300をモバイルバッテリーとして使える給電用USB端子を各1系統装備。XG500にあったマイク・ギター入力は省いた。USB Type-C一体型のACアダプターを同梱する。

  • 背面のフタの中に各種インタフェースを備える