マイナビが運営する総合転職情報サイト「マイナビ転職」はこのほど、「2022年5月度 正社員の平均初年度年収推移レポート」を発表した。

同調査は、「マイナビ転職」に掲載された求人の「平均初年度年収」を未経験・経験者求人別に調査。調査期間は、2022年5月1日〜5月31日。集計対象は、該当月における「マイナビ転職」に掲載開始された求人情報から、除外対象データ(雇用形態が正社員以外など)を除き集計した。

計算方法は、各求人に掲載されている初年度年収の下限と上限の中間の値を平均値として「初年度年収」を算出した(例:「マイナビ転職」上で初年度年収が400万〜550万円だった場合、同レポート上の1案件あたりの初年度年収は475万円と計算)。

  • <全国>募集条件別平均初年度年収推移

調査の結果、5月の全国平均初年度年収は、454.7万円(前月454.7万円、前年同月450.4万円)で、前年同月から4.3万円増加している。経験者求人がこの4カ月510万円台と高めで推移しており、経験者にはしっかりとした金額提示を行い、優秀な人材を確保したいという人事担当者の意思が感じられる。

一方、掲載求人の募集比率は22年に入ってやや未経験者求人の割合いが高くなっており、人手不足の中、未経験者で採用数を確保したいという課題とも向き合っている状況にあるようだ。

  • 掲載求人の募集条件比率推移

業種別の5月の平均初年度年収は、「IT・通信・インターネット」が510.9万円ともっとも高く、次いで「コンサルティング」が498.3万円、「金融・保険」が486.5万円となっている。

これを経験者求人に限定してみてみると、「金融・保険」が597.7万円でトップとなり、フィンテックに向けたITエンジニアの高度専門職人材の経験者求人を積極的に雇用するため、提示金額を引き上げているようだ。

  • <職種別>正社員の平均初年度年収

エリア別の5月の平均初年度年収は、「関東」がもっとも高く468.8万円、次いで「甲信越・北陸」が443.4万円、「東海」が443.0万円となっている。

  • <エリア別>正社員の平均初年度年収(2022年5月度)