どうも、オグチです。今回使ってみた便利家電は、アイリスオーヤマの「クッキングケトル」。電気鍋とお湯を沸かすケトル(やかん)の両方に使える便利アイテムです。
コロナ禍もあってでしょうか、「お湯が沸かせて、調理もできる」的なコンセプトの調理家電が近年多く出てきていますが、今回は小さすぎず大きすぎないサイズ感と、「インスタント麺」設定など個性派の調理メニューが面白いこのクッキングケトルを、さっそくレビューしていきましょう。
木製の持ち手とつまみがアクセントに
クッキングケトルの本体色はブラックのみですが、鍋の持ち手とフタのつまみが木製でオシャレな雰囲気。本体の操作パネルは同社の電気圧力鍋にも似たテイストで、6種類のボタンと、温度や時間などを表示するディスプレイ、加熱、保温などのLEDランプで構成されています。
温度設定は40℃~100℃の間で、10℃単位。保温時間は、70℃までが最大4時間、80℃~100℃が最大30分となっています。
自動メニューは5種類。「インスタント麺」に挑戦!
「クッキングケトル」最大の特徴は、温度や時間を設定することなく調理できる「自動メニュー」。種類は5つで、次のようになっています。
- 鍋
- インスタント麺
- 煮込み
- サラダチキン
- 炊飯
自動メニューの中でも使用頻度が高そうで、かつ面白いのがインスタント麺です。多くの場合、インスタント麺(袋麺)はお湯を沸騰させてから麺を入れ、火を止めてから調味料を入れますが、こちらの自動メニューでは水と麺、調味料を全て最初に鍋に入れて加熱、完成させます。水からなので、調理時間の目安は6分です。
普通の鍋では麺を箸でほぐしながら作ってましたが、クッキングケトルでは調理完了のアラームが鳴ってからフタを開けて麺をほぐします。インスタントメーカー推奨の方法とは違うものの、これはこれで普通に美味しく食べられますし、何より手間なし。野菜や冷蔵庫の余り物も最初から入れておけば、簡単に栄養も摂れそうです。
せっかくなので今回は美味しくてヘルシーなあの「太陽のトマト麺」っぽいアレンジをやってみました。使用した麺は「マルちゃん正麺 旨塩味」。これにトマト缶100g、水400mlを加え、麺と付属のスープを入れます。さらにオリーブオイルを大さじ1杯程度、小松菜をちぎって入れて、フタを閉め自動メニューの2を選択してスタートボタンをポチり。
「太陽のトマト麺」っぽい美味ラーメンが完成
調理完了のアラームがなったら麺をかき混ぜて、器によそいます。少しだけ鍋に汁を残して、そこに溶けるチーズを入れ、柔らかくなったら器に移し、さらに粉チーズとバジルの粉をかけて、サラダチキン(鶏ハム)を添えて完成。ちなみに、このサラダチキンも自動メニューの「サラダチキン」で作成したものです。
麺の太さ以外は、ほぼ「太陽のトマト麺」に近い仕上がり。これを作るにあたって数日前に実店舗に食べに行ったので間違いありません。自画自賛が過ぎますかね。
一人暮らしを始めるのにマストの1台では
自動メニューの「炊飯」も試してみました。選んだのは、公式レシピ(Webで公開されています)から「鯖缶の炊き込みごはん」。
洗米した米(1合)を入れて、そこにサバ缶(1/2缶)と汁、調味料(しょうゆ、酒、みりん各大さじ1/2)、千切りにしたニンジンとショウガを投入(ショウガはチューブのものを使用しました)。水は、調味料やサバ缶と合わせて250gになるよう調整します。自動メニューの5「炊飯」を選択してスタート。調理時間の目安は45分です。
アラームが鳴ったら、フタを開けてかき混ぜます。味は、悪くないです。サバ缶好きとしては、ちょいちょい作ってみたいほど。今回は若干お米の芯が残ったので、吸水時間を長めにとったほうがいいかもしれません。
1台で調理でき、洗うパーツが少ない点がメリット
炊飯器よりも良い点は、洗うパーツが少ないこと。調理の面倒くさがりは、洗い物の面倒くさがりでもあるはずなので、このシンプルな作りは好印象です。
逆に、若干物足りなさを感じるのは、温度設定です。設定が10℃ずつなので、微妙な温度管理ができません。特に低温調理器として使いたい人は、注意が必要です。
とはいえ、自分を含め「雑なくらし」派の人には、サイコーに便利な調理家電。最近電化が進みつつあるキャンプで使っても便利かもしれません。
うちの大学生の娘は、「一人暮らしする時は、これを持っていく」と言っていました。電子レンジとクッキングケトルがあれば、一人暮らしでもひとまず食べていけそうな、そんなお役立ち家電でした。