米Microsoftは6月16日(現地時間)、Windows用の「Xbox」アプリにゲームパフォーマンス・フィット・インジケータ(GPFI)のロールアウトを開始した。ゲームをインストールする前に、ユーザーのPCでゲームがうまく動作するかを確認できる。

GPFIは、ユーザーのPCと同じぐらいのスペックのPCでプレイしたデータからゲーム動作の予測を表示する。もしグラフィックス性能がゲームの動作に適していないと表示された場合、ゲームを快適に遊ぶのに必要なシステム要件など詳細を確認できる。実際にプレイしたデータに基づいているため、予測に十分なデータの蓄積が必要になる。既存のGPFIツールと同様、新しいゲームやプレイヤーが少ないゲーム、類似スペックが少ないPCではデータが限られる問題はあるが、MicrosoftのGPFIは広くWindowsユーザーの協力を得られるメリットを活かせる。

  • GPFIの例

    伝説の海賊を目指すゲーム「Sea of Thieves」はダウンロードサイズが約73GB、GPFIで「類似のPCで快適に動作する」のを確認してインストール

PCゲームは数十GBのサイズがめずらしくなくなり、中には100GBを超えるものもある。時間をかけてダウンロードしたゲームが遊べないトラブルは避けたい。Windows用のXboxアプリでは、ゲームの情報を確認したり、PCゲームのプレイや管理を行える。Microsoft Storeで購入したゲームのほか、Microsoftが力を入れているゲームサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」 もXboxアプリで楽しめる。Xbox Game Passには450タイトルを超えるゲームが登録されており、ダウンロード前に自分のPCでの動作を確認できるGPFIは、ゲームのインストールが増えるゲームサブスクリプションをPCで使う上で特に役立つ指標になりそうだ。

このほか、6月のアップデートではナビゲーションと検索を強化した。ナビゲーションを全てサイドバーに集約し、ゲームのインストールをより把握しやすいようにキュー(左下に表示)を刷新、ゲームがプレイできる状態になったことをユーザーが通知ですぐに気づけるようにした。ユーザーの様々なニーズや好みに応じられるように、オンラインで友達と一緒に遊べるゲーム、サイドスクローラー、ポイント&クリックといった新しいコレクションをホーム画面に追加。精度が向上した検索機能を使って探しているゲームをより見つけやすくし、またEA PlayとUbisoft Connectのゲームも検索で探せるようにした。